カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

訪城記 ~今帰仁城~ 【2015.12.30】

2日目は那覇バスターミナルから名護行の高速バスでスタートです。
111番という系統番号が付けられたこのバスは、高速バスといいつつ整理券方式で運行されています。
バス停の位置も面白くて、各インターチェンジにあるバス停は料金所の外に作られていています。
バスはインターチェンジに差し掛かるたびに高速道路の本線を離脱し、料金所を出てバス停に停まり、再び料金所を通って高速道路に戻るということを繰り返します。
そのため、高速バスの割には鈍足だとは思いますが、それでも1時間半ほどで名護バスターミナルに到着しました。

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名護バスターミナルからは9:15発の66番本部半島線(今帰仁廻り)に乗ります。
バスは半島を横断し、40分ほどで今帰仁城入口というバス停に到着しました。
ここからはまた登り坂です。城は山の上にあるのですから仕方ありません。20分ほどダラダラ登ると到着しました。
ちなみに、旧道というのもあって、未舗装の昔ながらの道(途中に集落跡などがあるそうです)らしいですが、「ハブに注意」という看板があって諦めました。
真冬なのでハブに出くわすことはないとは思いますが、単独行で万が一ハブに噛まれたりしたら命が危ういので。

今帰仁城は有料なので、レストハウスみたいなところでチケットを購入します。400円。
そしてまずは外郭部。低い石垣がくねくねと築かれています。
崩れているところも多く、一部は復元工事中ののようです。

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その奥に大手門にあたる平郎門があります。
ここも周囲の石垣から横矢がかかる構造です。
門の前は発掘調査中で、仮設の足場を通って城内に入ります。

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そして、この平郎門の最大の特徴は、門の両側に小さな石室を伴っていることです。
この石室には、中城城の狭間と同じくらいの大きさの穴が穿たれています。
普通に考えれば狭間ということになるのでしょうが、正確な用途はわかっていないようです。
また、この石積みは琉球政府の時代に修復を受けているそうなので、この構造がどこまで旧状をとどめているのかも私にはよくわかりません。

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平郎門をくぐると、主郭に向かって一直線に道が続いています。
この道は後年に作られたものです。城郭にこんな登りやすい道はあり得ませんよね。
昔の道が発掘され旧道という名前で通れるようになっています。岩盤を切り取って細い通路を作っています。

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坂を登りきると主郭です。
主郭は3つに分かれていて、一番奥に主殿が建てられていました。現在は基壇が残っています。

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主郭の背後にある門を出て、志慶間門郭に降りてみます。
この郭には搦手にあたる志慶間門がありました。
主郭とは相当な高低差があります。
郭内の削平が不十分で地面が波打っていますが、4棟の建物跡が検出されているとのことで、
柱跡が表示されています。

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今帰仁村歴史文化センターという博物館も見学できます。今帰仁村の昔の様子がわかってなかなか面白いです。

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バスの時間が迫ってきているので早足で坂を下りバス停についてみると、次のバスまで30分近くありました。
時計を見間違えたみたいです。
仕方ないので、バス停の近くにある今泊という集落を散歩しました。
「沖縄の伝統的集落景観を残すフクギ並木の美しい集落」との触れ込みそのままに、とても美しい集落です。
個人のお宅なので生垣の中を覗き込むようなことはできませんが、道を歩いているだけでもとてもすがすがしい気持ちになることができました。

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