カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

訪城記 ~座喜味城~ 【2015.12.30】

今帰仁城入口のバス停12:18発のバスで名護バスターミナルに戻り、13:30発の120番名護西空港線に乗り換えました。
このバスは西海岸にあるリゾートを串刺しにするように進みます。
しかし、リゾートに来る人は路線バスなんぞ使わないということなのか、乗降はあまりなく、ガラガラでした。
読谷村に入った喜名というバス停で下車し、読谷村の中心部に向かって坂を登っていきます。要所要所に座喜味城跡の案内板が出ていますので迷うことはありません。結局30分弱で到着しました。

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公園に入って緩やかな坂を登ると正面に石垣が見えてきます。
加工された石がビッチリと積まれたとても美しい石垣です。
技術力も相当なものです。

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そして二の郭に入る石門です。
二の郭の石垣が張り出し、横矢が掛かるようになっています。

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そして、座喜味城の石門にはもう一つ特徴があります。
アーチ状に加工した石を組み合わせていますが、その頂部にくさび状の石がはめ込まれていること。
座喜味城にしかない構造だとのことです。

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二の郭に入ります。
あまり大きな郭ではありません。

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二の郭の帯曲輪状になっている部分です。
地形に合わせて傾斜がつき、そして行き止まりになります。

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石段を登り門をくぐって一の郭に入ります。
一の郭も小さな郭です。
正殿があったところに基壇が残っていますが、あまり大きな建物ではなかったようです。

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郭の中央には仕切の役割をしていた(としか思えない)低い石垣の残骸があります。

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一の郭の石垣の上から二の郭を見たところです。
小さい城なので、すべてを一望のもとに把握することができます。

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しかし、個人的には、この小ささが疑問です。
さすが、護佐丸の築城と伝わるだけあって、石積みの技術も高いですし、横矢の掛け方など縄張も巧みですが
この小ささでは、どんなに詰め込んでも数百人くらいしか籠れそうにありません。
築城当時の護佐丸の動員能力がそれくらいしかなかったのかもしれませんが、実戦に使用するには少々不安です。
加えて、城の地形にも疑問があります。
城自体は高台にあるものの、南側は城門から100mほどは緩やかな傾斜になっていますし、
北側には城と同じような標高の高台があるほか、海の方まで大きな傾斜はありません。
このあたりの地形をどうにかしないと、防衛上大きな問題を抱え込むことになりそうな気がします。
もっとも、グスクの役割は戦闘時の軍事施設だけではありませんし、
私自身、沖縄の歴史に全く詳しくないので、もろもろの状況を考慮すれば容易に説明がつく問題なのかもしれません。

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