カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

沖縄本島の路線バスについて(訪城記補遺)

沖縄の世界遺産琉球王国のグスク及び関連遺産群」には、首里城、中城城、勝連城、今帰仁城、座喜味城という5つのグスクが登録されています。
年末に沖縄本島のグスクを巡った際には、首里城以外の4つはレンタカーや定期観光バスを使用せず、もっぱら路線バスと徒歩で巡りました。
ペーパードライバーなのでレンタカーはおっかないですし、
公共交通機関を利用すると、知らない地名や地元の人の会話が耳に入ってきて面白いという理由もあります。

事前にいろいろ調べてみると、沖縄本島のバス路線はとても充実していると感じました。
戦争により沖縄軽便鉄道が破壊、寸断されて以降、軌道系交通機関が発達しなかったというのがその背景にあるのかもしれません。
特に、末端部でも1本/h以上の運転本数が確保されていることには感心しました。

沖縄本島には数社のバス会社があるようですが、よく連携が取れているようです。
特に重宝したのは沖縄バスのホームページです。
系統図には実際の地図上にバス停の位置が表示されますので、どのバス停が近いか、バスを降りてからどう歩けばよいか、を考えるのにとても便利でした。
路線バスを調べると、系統図は出てくるものの、そのバス停が地図上のどの位置にあるかがわからないことがままあるので。

ただ、(当たり前ですが)グスク巡りには不便であることも確か。
各HPに記載されているアクセス方法は車で来る場合というのが最初に来て、バスの場合というのは最後に少しだけ、おまけに徒歩○十分というようなものが多く、
そもそも、バスで来ることが想定されていないということなのだと思います。
個人のブログを検索してもこのあたりのことを書いてあるものは少なく、どのバス停で降りればよいかがなかなか分かりませんでした。


というわけで、私が実際に旅をして気づいたところを備忘録として記載したいと思います。
もちろん、この内容がベストであるとは思いませんし、ほかに探せばよい方法が見つかるとも思います。
ただ、皆様の何かしらの参考になればよいとも思うので、おつきあいください。


那覇市内とほかの市町村を結ぶバスの多くは那覇バスターミナルを起終点にしています。
那覇バスターミナルはモノレール(ゆいレール)の旭橋駅の目の前ですので、空港に着いたらまずモノレールに乗るのがよさそうです。
那覇バスターミナルは改築中で更地になってしまっており、バス停は周囲の道路に分散しています。
そのため、案内板でバス停の位置を確認しておかないとひどい目に合うと思います。

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中城城は、30番泡瀬東線で「久場」というバス停で降りました。
公式のホームページだと「中城小学校前」下車徒歩50分と書いてありますが、地図で見る限り「久場」の方が圧倒的に近いです。
実際徒歩30分くらいで到着したので、これが正解のようです。
なお、「仲順」というバス停からのアクセスを記載したホームページをみましたが、地図を見るとかなり距離があるうえに、道もわかりにくそうです。
勝連城に行くバスが「仲順」を通りますので、バス停からのアクセスさえ何とかなれば便利だとは思いますが。


勝連城は52番与勝線の「勝連城跡前」というバス停が至近です。城跡のすぐ下まで連れて行ってくれます。
しかし、運転本数があまり多くありません。
一方隣のバス停「西原」まで行くと27番屋慶名線も通りますので、一気に運行本数が増えます。
「西原」までは城跡から歩いても10分かからないと思われるので、「勝連城跡前」でバスの時間が合わないときには、「西原」まで歩いて行ってしまってもよいと思います。
27番屋慶名線はルートを見ると、52番与勝線に比べて若干遠回りなように感じますが、待ちぼうけになるよりはマシだと思います。


今帰仁城へは「今帰仁城跡入口」というバス停で降りました。。
名護バスターミナルを起終点とする本部半島線という半島の海岸沿いを一周するバスです。
目的のバス停は名護のちょうど反対側ですが、66番本部半島線(今帰仁廻り)の方が若干早く着くようです。

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座喜味城へ私のように名護から向かう場合、バスは読谷村の中心部に入らず、国道58号線をそのまま南下してしまうため、途中での乗り換えが必要になります。
最寄りのバス停である「座喜味」へ行こうとすると、「喜名」というバス停が接続地点となります。が、「座喜味」を経由するバスは1日数本しかなく、ほとんどアテになりません。

那覇と読谷を結ぶバスは本数が多いのですが、ほとんどが県道6号線を経由します。
このバスに乗り換えてもよいのですが、名護から行くと三角形の二辺を行くようになり遠回りですし、
「座喜味」は経由しないのでどちらにしても歩きが必要になります。
というわけで「喜名」から歩くようにした次第です。

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なお、前述のとおり、県道6号線経由のバスは多数ありますし、「高志保入口」や「宇座公民館前」といったバス停は座喜味城から徒歩20分程度ですので、那覇を起終点にする場合にはこちらを利用すればよいと思います。
また、読谷村内はコミュニティーバスもあるみたいですが、全くのノーマークだったこともあり、実態はよくわかりません。


そもそも、城というのは要害=行きにくいところに作られるわけで、アクセスが悪いのは当然といえば当然という気がします。
だから、行くのに時間がかかるということも含めて楽しめれば、結構充実した旅になると思うのですが、
いかがでしょうか?


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