2024年3月31日の続き。金沢八景から、平潟湾を越えて、野島町まで歩いてきました。
このあたりは3本の橋で結ばれた平潟湾の中に浮かぶ住宅街。
そして、北側の野島山の周辺には野島公園という大きな公園があります。
この日は、日差しがあたたかな春の陽気。園内にはバーベキューや潮干狩りの家族がいっぱい。
そんな家族の姿から背を向けると、野島山の腹に巨大な穴を見つけることができます。
これは、野島山を貫通する巨大な掩体壕。掩体壕は軍用機をはじめとする軍事物資を攻撃から守る横穴状の施設を言います。
「野島の掩体壕」とよばれるこの掩体壕は、野島山を東西に貫通するひときわ巨大なもの。現存する掩体壕の中で最大級です。
反対側です。
終戦が近い1945年6月頃に完成したこの掩体壕は、おそらく本土決戦に備えたものだと思いますが、その目的を果たすことなく終戦を迎えました。
現在は、公園と住宅に囲まれた平和な風景の中に埋没しています。
終戦からもうすぐ79年、昭和は遠くなりました。
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