カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

訪城記 ~出石城~ 【2013.12.30】

出石は豊岡からバスで30分ほどの所にあります。
山の中の盆地を勝手に想像していましたが、北西方向に大きく開けた見晴らしの良い土地です。

出石のバス停から出石城へは歩いて5分ほど。
旧三の丸の入り口には辰鼓楼という日本最古の時計塔があります。
出石と言えば必ず出てくる、超有名スポットです。
周囲には名物出石そばのお店とお土産物屋がひしめきあっています。
朝は人影もまばらでしたが、日が高くなるにつれて、人、車がごった返すようになりました。

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辰鼓楼を抜けた三の丸は広大な御殿が営まれていました。
山の中腹にある二の丸、本丸は手狭だったのでしょう。

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登城門というところから石段を昇ります。
目の前には、これもまた良く写真でみる姿の良い二重櫓があります。
景色になじんで良い感じですが、これは模擬復元だそうです。

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二の丸を抜けて朱塗りの鳥居が連なる稲荷神社の参道を登ります。
その横に模擬復元されたもう一つの二重櫓があります。
こちらの二重櫓はあまり写真で見かけませんが、実地で判明しました。
樹木が邪魔したりしてうまく写真が撮れないんですね。

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最上部が稲荷丸。本丸の上段にある詰の丸のような曲輪です。
ここには稲荷神社の本殿があります。

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ここから望む城下町はとても美しいです。
辰鼓楼を除いて突出する高さをもった建物はなく、瓦屋根が連なった様子は景観としてとても整っています。
なんでも、明治9年の大火で多くが焼けてしまったとのことですが、町割りをそのまま残したことを含め、うまく復旧したと思います。

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再び参道をおり、本丸へ。
2つの二重櫓はやはり小さいです。ただこの小ささが出石城には合っていると思います。
さらに石段を下って登城門に戻りました。
足元の雪が凍っていて滑る滑る。ソロリと降りてきましたが、最後の1段で滑って尻もちをつきました。このとき私は、人間の尻に肉がついている意味を悟りました。

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出石城の背後の山には山城がありました。このとき、山麓部分に居館が作られていたそうです。
山上と山麓を合わせて有子山城と呼ばれていたようですが、1604年に山上部が廃城となり、山麓部のみが出石城として残ったとのことです。
現在は山上部分が有子山城と呼ばれています。その有子山城へは稲荷丸横の登山口から昇っていくことが可能です。今回は登りませんでしたが、いつか行ってみたいものです。
有子山城は国指定史跡になっており、木々も取り払われていますので、山麓からもその存在が確認できました。
廃城後にどれくらいの破却が行われたのかは分かりませんが、それでも、城としての普請の跡(堀や土塁など)はそのままのこるでしょうから、いざという時には詰の城として使用することも意識していたのだと勝手に推測しています。

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瓦屋根と細い路地が続く出石の町は散策していてとても楽しいところです。
街中には寺が多くあり、その中にはいざという時防御拠点として使用することを想定しているとしか考えられないような構えを持ったところがあります。
写真を見ていただければ分かる通り、まさしく「城」ですよね。これは。

        ↓見性寺
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        ↓昌念寺
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        ↓経王寺
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