訪城記 ～弘前城～ 【2013.4.29】

弘前城は桜の名所として有名です。
5年前にもGWに行きましたが、その時は葉桜でした。

そして今年…
関東は例年よりも早かったものの、東北の開花予想日は平年並み。GWにちょうど満開になる…
と思っていたら、4月20日過ぎに季節外れの寒波が襲来し蕾が縮こまってしまいました。
結果、4月29日の弘前公園はこんな感じ。

一部花が開いているものはあるものの、ほとんどは開花前。蕾は膨らんでいるものの、すぐに咲くという雰囲気ではありません。
でも、観光客を含め、この季節を待ちわびた人であふれかえっています。
三の丸には露店も数多く出て、とてもにぎわっていました。

しかし、桜を抜きにしても弘前城は見どころの多い城です。
天守はもちろん、追手門をはじめとして5つの二階門、3つの三重隅櫓が残り、土塁も見ごたえがあります。

特に天守は非常に均整のとれた美しい姿をしています。
窓の代わりに矢狭間を並べた表情は独特です。
でも、本丸側から見ると至って地味。装飾が一切ない単なる三層の建物でしかありません。

その本丸からは岩木山が正面に見えます。
城自体が高台にありますので、遮るものが何もありません。
おまけに西向きですので、夕日がとてもきれいに見えます。前回はここで夕日を眺めました。
今回は天気が下り坂。岩木山も太陽も日没前に雲の中に隠れてしまいました。

陽が傾くと、どんどん空気がひんやりしてきました。
寒くて座っていられなくなりましたので、あちらこちら歩き回って時間をつぶしました。
ようやく日が暮れてあたりが闇に包まれると、ライトアップされた天守が幻想的に浮かび上がってきます。
そんな天守をカメラにおさめて、城を後にしました。

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