カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

訪城記 ~福井城~ 【2009.12.29】

福井駅から歩いて5分くらいで福井城に行けます。
当時はかなりの大城郭だったようですが、現在は本丸のみ旧状をとどめています。
とはいっても、幅の広い堀、高い石垣から当時の威容を感じ取ることはできます。

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本丸には県庁を始め官公庁がひしめいています。
城が観光地として脚光を浴びるようになってから、こういった官公庁を移転させるということが結構多いように思いますが…いまどき珍しいですね。

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多くの建物が邪魔をして城内の全容がつかめません。というか、城跡にいることすらよく分からなくなってきます。
県庁の横を抜けると巨大な天守台が見えてきます。
天守は4層5階の巨大なものでしたが、1669年に焼失してしまった由。

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       ↑天守台には、福井地震の痕跡がのこっています。自然というのは恐ろしいものですな。

と、ここでちょっと余談をさせてください。
天守再現 名城のシンボルを読む』(新人物往来社、1997年)という本には、未完に終わった鯖江城の天守の図面がでています。
ただこの図面の破風の組み合わせが福井城の天守復元図とそっくりです。
これは何かの偶然なのでしょうか?それとも、何か理由があるのでしょうか?
たとえば、鯖江藩がとなりの福井藩にあやかろうとしたとか…
いろいろ理由はあるのでしょうが、それでもあの意匠と規模は鯖江藩5万石には過ぎたるもののように思えます。

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天守台の片隅に「福の井」と呼ばれる井戸があります。
福井の地名の由来になったものだとか・・・

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また、目立ちませんが廊下橋が復元されています。
その他櫓の復元計画もあるようですが、何よりも、まずは目障りな県庁を何とかしないとどうしようもないと思います。

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因みに近くの寺に本丸御殿の建物が移築され残っているらしいです。自分は全く知らず見過ごしました。
リサーチ不足ですね。お恥ずかしい…