宇和島駅から城を目指すと、三の丸の方から山を登るのが通常ですが、
宿毛からバスで来た私は、上り立ち門から城山を登ります。
搦手にある巨大な薬医門で、数少ない現存の建造物です。
両側の柵がおかしな感じですが、これは、昭和の改修によるものとのこと。
宿毛からバスで来た私は、上り立ち門から城山を登ります。
搦手にある巨大な薬医門で、数少ない現存の建造物です。
両側の柵がおかしな感じですが、これは、昭和の改修によるものとのこと。
さらに石段を登ります。
左の石垣は藤兵衛丸。石段を登るときには頭上から攻撃を受け続けることになります。
左の石垣は藤兵衛丸。石段を登るときには頭上から攻撃を受け続けることになります。
二の丸に向かいます。
途中、大手からの登山道と合流します。
大手から登る場合、今まで通ってきた曲輪は経由しなくても二の丸に到達できることになります。
なんだか不思議な縄張りですね。
石段を登って三の門の跡を過ぎると二の丸。
途中、大手からの登山道と合流します。
大手から登る場合、今まで通ってきた曲輪は経由しなくても二の丸に到達できることになります。
なんだか不思議な縄張りですね。
石段を登って三の門の跡を過ぎると二の丸。
さらに、急な坂虎口を通ると本丸です。
目の前には優美な天守。
太平の時代に作られた、魅せるための天守。
狭間もなく、石落しもなく、破風はすべて飾り。入口は式台、つまりはただの玄関。
でも、計算されつくしたバランスにひきつけられてしまいます。
太平の時代に作られた、魅せるための天守。
狭間もなく、石落しもなく、破風はすべて飾り。入口は式台、つまりはただの玄関。
でも、計算されつくしたバランスにひきつけられてしまいます。
帰りは大手の方におりました。
途中の井戸曲輪には巨大な井戸。
途中の井戸曲輪には巨大な井戸。
ここからは余談です。
しかも、私は研究者ではありませんので、あくまでも妄想です。ゆめゆめ本気にしないように。
しかも、私は研究者ではありませんので、あくまでも妄想です。ゆめゆめ本気にしないように。
宇和島城を築いたのは名築城家として名高い藤堂高虎ですが、その前身として、板島丸串城という城がここにあったとのことです。
宇和島城の縄張を見たとき、外郭は巨大な水堀と桝形虎口、さらに海を取り込んでいるところに藤堂高虎らしさを感じますが、
一方、主郭の山の縄張には、織豊期の技巧があまり感じられません。各曲輪の役割も整理されていないように感じますし。
よって、山麓部は藤堂高虎の思うように縄張がされたが、主郭部は板島丸串城時代のものが踏襲されたと考えるのがよいと思います。
宇和島城の縄張を見たとき、外郭は巨大な水堀と桝形虎口、さらに海を取り込んでいるところに藤堂高虎らしさを感じますが、
一方、主郭の山の縄張には、織豊期の技巧があまり感じられません。各曲輪の役割も整理されていないように感じますし。
よって、山麓部は藤堂高虎の思うように縄張がされたが、主郭部は板島丸串城時代のものが踏襲されたと考えるのがよいと思います。
上り立ち門から登ると、代右衛門丸からの側面攻撃にさらされ、長門丸、藤兵衛丸と、いくつも曲輪を突破しないといけません。
一方、桑折長屋門から登った場合、途中には井戸曲輪しかありません。搦手である上り立ち門からのルートに比べるとあっさりしすぎています。
しかも、井戸は籠城の際の生命線なので、これが敵の主攻の方向である大手にあるのもなんだか納得できません。
一方、桑折長屋門から登った場合、途中には井戸曲輪しかありません。搦手である上り立ち門からのルートに比べるとあっさりしすぎています。
しかも、井戸は籠城の際の生命線なので、これが敵の主攻の方向である大手にあるのもなんだか納得できません。
というわけで、板島丸串城時代のことを想像してみたとき、
上り立ち門のある方が「大手」で、桑折長屋門がある方が「搦手」だったのではないでしょうか?
中世のこのあたりの勢力図を知らないので何とも言えませんが、南からの攻撃を想定していたものと思います。
それを藤堂高虎が作り替えた―――いかがでしょうか?
上り立ち門のある方が「大手」で、桑折長屋門がある方が「搦手」だったのではないでしょうか?
中世のこのあたりの勢力図を知らないので何とも言えませんが、南からの攻撃を想定していたものと思います。
それを藤堂高虎が作り替えた―――いかがでしょうか?
このあたりは、すでに誰かが検証して結論が出ているのでしょうね。たぶん。。。
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