カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

都電荒川線

年に1回都電荒川線に乗る機会があります。
沿線にある病院に定期健診に通っているためで、今年も10月18日に行ってきました。
朝早く行ったので受付番号は1番。午前中には終わってしまったので、荒川車庫まで歩いてみることにしました。

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何故、都電荒川線だけ生き残れたのか・・・
ひとつには、ほとんどが専用軌道で車の通行の妨げにならないから
ふたつめは、並行道路の整備が不十分で代替のバスを運行するのがむずかしいから
ということを聞いたことがあります。
実際、宮ノ前の併用軌道が一応車乗り入れ不可の構造になった結果、純粋な意味での併用軌道は飛鳥山付近だけになってしまいましたし
地図を見るとまともな並行道路はありませんので
たぶん正解なのでしょう

特に荒川車庫にはおどろきました。
本線に並行する道路は路地みたいな細さで、そこに窮屈そうに車庫が納まっています。
鉄道の設備っていうと一般人が近寄れないものなので、住宅地の中にいきなり現れるとなんだかヘンな感じがします。
ま、こういうライトな感じが「軌道」なんだと思います。

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荒川車庫から電車に乗って三ノ輪橋へ。
全線共通160円というのが懐にやさしくて嬉しいところです。
観察していると、長距離で利用する人というのはあまりいなくてみんな2~3つの電停で降りていきます。
本当の意味で日常の足になっているようです。
それでも、車両は新しいものが投入されていますし、枕木はコンクリートに。熊野前あたりではレールの継ぎ目の音がしませんでしたのでレールも取り替えられているようです。
路面電車というと古いイメージですが、荒川線は着実に進歩をとげているようでした。

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そういえば、今年の夏ごろ江戸東京博物館で「東京の交通100年博」という特別展をやっていました。
地下鉄が出来る前は、それこそ路面電車が縦横無尽に張り巡らされていたとのことです。
それが今は荒川線だけ。単純に郷愁だけではなくて、廃止されていた路線を少しでも残していたら東京の交通事情ももう少しマシになったのではないかという思いも少しあります。
世界的に路面電車が見直されている今だから、尚更ですよね。

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