7月22日、高山から乗り継いで富山に到着後、すぐに路面電車に乗り換えました。
富山駅路面電車南北接続事業の完成により、南北に分断されていた軌道線がつながったのは2020年。
2006年にJR富山港線を引き継いだ富山ライトレールは富山地方鉄道に吸収され、現在は、地鉄の市内線として一体で運行されています。
高架下に作られた富山駅は、行先別にホームが分かれ、発着する列車は超低床車中心で、近未来的な雰囲気でした。
せっかくなので、岩瀬浜を往復してみます。
単線の併用軌道を軽快に進みます。JR時代より交換駅を増やすことで、日中でも片道4本/hを確保しています。
終点の岩瀬浜は、バス停と直結。軌道線とバスの連絡もよく練られています。
翌7月23日、朝の電鉄富山駅は観光客の列ができていました。彼らは6:07発の立山行に吸い込まれていきました。
その人混みを横目に、6:10発の岩峅寺行に乗車します。
岩峅寺駅は本線と不二越上滝線の接続駅で、ホームがハの字に配置されています。
不二越上滝線と本線の立山方は一応線路がつながっていますが、両線を直通する列車はなく、線路は錆びついていました。
本線に下り列車がやってきました。よく見ると、電鉄富山で見送った6:07発の立山行です。
アリバイトリックに使えそう、などと思いましたが、今はネットで検索すればすぐ判明してしまうことなので、あまり意味はないですね。
岩峅寺駅の駅舎は入母屋の屋根を載せた重厚なもの。くたびれてはいるものの、地方鉄道が元気だった時代を彷彿とさせる建物です。
雄山神社前立社壇へ寄り道。朝早いので人の気配はなく、静かでした。
常願寺川の堤防に出ると、たまたま電車がやってきました。
駅に戻って7:49発の立山行に乗車。元西武レッドアローの16010形でした。
列車内は座席がほぼ埋まり、出入り口付近を中心に立ち客がいる状態。乗車率はほぼ100%でしょうか。
立山では、アルペンルートに進む観光客を尻目に、立山カルデラ砂防博物館をサクッと見学。
最近は、多段スイッチバックで有名な立山砂防工事専用軌道を絡めたツアーもあるようなので、いつかは行ってみたいものです。
9:43発の電鉄富山行に乗車。千垣で下車して立山博物館に行くつもりでしたが、黒部峡谷鉄道のトロッコ列車に乗りたくなって、宇奈月温泉まで直行することにしました。
寺田で乗り継いで、上市で下車。
後続の宇奈月温泉行に乗り継ぎます。
12:40、宇奈月温泉に到着しました。
予約はしていませんが、時節柄何とかなるでしょう・・・と思っていたら、切符売り場は人であふれており、整理券が配布されているようです。掲示板によれば、往きは残席がありますが、往路は残席が少ないみたい。
ということで諦めました。
代わりにやまびこ遊歩道をつかって宇奈月ダムまで散策します。
この遊歩道は、宇奈月ダム建設に伴って付け替えられた黒部峡谷鉄道の廃線跡を利用したもの。
山彦橋からは新山彦橋を渡るトロッコ列車を、下流側は温泉街を見ることができます。
川を抜けてくる風が強く、高さと相まって、高所恐怖症の私にはかなりつらい。。。
トンネルの中は湿っぽいです。
展望台。
築堤の上をトロッコ列車が駆け抜けていきます。
乗車するつもりだった列車は、乗車率5割ほどか。そのまま並んでいれば乗車できたみたいです。
宇奈月ダムに到着。湖面を渡る風が強くて、暑さを忘れてしまいます。
ダム湖に架かる赤い橋は湖面橋です。
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