カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

訪城記 ~桂ヶ岡チャシ~ 【2024.4.29】

モヨロ貝塚から南へ。

 

永専寺には旧網走刑務所の正門が残されていました。

 

釧網本線の線路を越え、桂ヶ岡公園が次の目的地です。

 

網走市街の南側の台地にある桂ヶ岡公園。その先端部に桂ヶ岡チャシがあります。



チャシはアイヌが築いた「城」といわれることがありますが、その性格は多様です。

和人との戦いの中で軍事施設として使用されたのは間違いないですが、もともとは聖域として、さらにチャランケの場にもなりました。

多様な性格があって、軍事施設という面だけではとらえきれないという点は、沖縄のグスクとも通じるものがあります。

本州以南の城と同じように立地条件によって分類されています。孤島式、丘頂式、丘先式、面崖式という、河野広道『網走市史』に記載された分類が一般的ですが、ただ、この分類に拘泥しすぎるのはよいことではないと思います。外部からの影響を受けにくい特徴的な地形が選ばれた結果、ととらえるのが正解でしょう。

別名チャランケチャシとか桂ヶ岡砦ともいわれる桂ヶ岡チャシ。台地の先端部に築かれており、分類上は丘先式もしくは面崖式ということになるでしょうか。

 

中腹の横堀。

 

台地の先端部の平場です。

 

主郭への虎口は不明確。斜面をよじ登るように道がついています。当時は梯子のようなものが使われていたのかもしれません。

 

主郭は細長い卵型。建物があったようですが、かなり狭いです。

 

樹々でわかりにくいですが、遠くオホーツク海を望みます。

 

主郭から西側を見たところ。

 

台地が続いていますが、堀切で分断されています。この堀切は人工的なものでしょうか?

 

堀底から主郭をみたところ。

 

西側の尾根には平場が続いています。

 

竪堀のような地形もありますが、何でもかんでも人の手が入っているように見えてしまうのは末期症状ですね。

チャシに竪堀というのは聞いたことがないので、網走市立郷土博物館の建設の際に造成された結果かもしれません。

 

 

網走駅に戻って、15:14発の釧路行きに乗車しました。

 

現在、車窓からオホーツク海を見ることができるのは釧網本線のみ。遠くに知床連山を望みます。

 

18:43釧路着。170km弱に3時間半かかりました。

 

 

 

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