大宮から新幹線に沿って北上するニューシャトルという新交通システムがあります。
新幹線の高架橋と一体で整備され、全長12.7km。新幹線が通過する地域の見返りとして建設されました。
上越新幹線と東北新幹線が分岐するあたりにある丸山で下車しました。
目的地は伊奈氏屋敷跡。
治水・利水工事で有名な伊奈忠次の陣屋跡です。
ニューシャトルの車庫を越えたところ、駅の最寄りは裏門にあたります。
この辺りは、発掘調査で障子堀が発見されたところ。現在は埋め戻されて遺構を見ることはできません。
堀底につくられた遊歩道を通って南へ。
土塁の上にある頭殿権現社は櫓のように見えます。
南側は原市沼に面しています。
頭殿権現社の東側の辺りが屋敷の中心部だったようです。
ただ、城内は民有地で耕作が進み、当時の遺構はわかりにくくなっています。
屋敷跡の敷地は南北に長い楕円形で、屋敷というには広大。
原市沼という湿地帯を要害として利用しており、周縁部に自然地形を多く残していることを考えると、もともとあった中世城郭を利用して築かれたと考えるのが自然でしょうか?
二の丸跡。
表門は南側にありました。
東側の堀に沿って進みます。
堀底道。この辺りが最も、城郭としての雰囲気が残っているところかと思います。
遊歩道をさらに北へ。
裏門跡に戻ってくるまで、外縁部を一周して1時間半ほどかかりました。
時節柄、蚊の大軍に難儀しました。
↓よろしければクリックをお願いします。ささやかな励みになりますので。