勝沼ぶどう郷駅周辺はその名の通り、ブドウの名産地。
周囲の緩斜面は悉くブドウ畑になっていて圧巻です。
ブドウ畑の間の坂道を下ります。
20分ほどで旧甲州街道にぶつかりました。
このあたりは勝沼宿という宿場町でした。
そして、日川がつくった段丘崖を背に、街道を扼するように国史跡勝沼氏館があります。
武田信友(武田信虎の弟)が勝沼衆を率いて甲斐東部の拠点とした城と伝わります。
1973年の県立ワインセンター建設に伴う発掘調査で発見され、戦国時代の武士の居館として貴重な遺構であることから1981年に史跡に指定されました。
巨大な内堀。
土橋と木橋がかかる北側の虎口から入城します。
樹々の配置により枡形虎口のような雰囲気。
土塁は郭内からみても巨大です。
さらに、細い堀と低い土塁のようなものが認められます。当時は土塁と堀が2重になっていたようです。
でも、防御施設としてはあまり意味がありません。排水路とかかと思いますが、いかがでしょう?
郭内は発掘調査の結果が平面表示されています。
雑草が茂っていてわかりにくいところもありますが。。。
当時の生活遺構が生々しいです。ここがこの史跡の価値かと思います。
東門。木橋がかかっていましたが、老朽化で撤去され現在は立入禁止。
北門を出て内堀に沿って歩きます。当時は外堀もあって、二重堀になっていたようです。
先程の東門。橋台は石積になっていますが、往時のものでしょうか?
勝沼氏館は「館」と名前がついているものの、かなり大きな城郭でした。
その一端が、発掘調査の結果が表示された東郭に見ることができます。
東端の土塁。かなり大きいです。
ちなみに、この土塁の裏側に勝沼氏館跡家臣屋敷という復元建物がありますが、なぜか気付かずスルーしてしまいました。
電車の時間を気にして焦っていたみたいです。
発掘調査の結果が表示されています。
また、整備されていないところも、覆土され、遺構が保存されています。
これからも保存、整備が進めばいいと思います。
駅に戻って13:10発の高尾行に乗車。
台風が来ていて天気が心配だったので、早めに戻ります。
でも、それは薄日が差し、雨が降る気配はありません。
あまり心配する必要はなかったみたいです。
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