訪城記 ～茅ヶ崎城～ 【2017.3.18】

港北ニュータウンのど真ん中にありながら、城址公園として整備された茅ケ崎城、
写真中央の小高い木々の塊がそれにあたります。
短期間で造成が進むニュータウンにあって、この遺構が残ったのは奇跡といっても過言ではありません。

城址公園はセンター南駅から西に徒歩5分ほどのところにあります。
公園への入口は北郭の両側2か所。掲示板によると公園内は４つの曲輪が残っているようです。

公園に入って、中郭と西郭に挟まれた堀の底を進みます。
このあたりは、虎口があったところと推定されているようです。当時も堀底が道として機能していたのでしょうか。

堀底から西郭にあがってみました。
西郭は草がボーボーで遺構がよくわかりません。曲輪の南側は土塁状に1段高くなっています。

公園の南側、帯曲輪を抜けていきます。公園の外を見ると、さらに帯曲輪になっていることがあったので、山を削って何段も曲輪が作られていたようです。

城内最高所の東郭です。
公園内の掲示によれば、主郭に比定されているとのことですが、その割にはとても狭いです。
西を除く三方向に眺望がきくので、物見の設備はあったと思いますが。

そして城内最大の曲輪、中郭。
四方を巨大な土塁で囲まれています。

北郭に戻ってきました。

現在のこる曲輪は４つですが、城域はもっと広かったみたいです。
下記の写真は東郭北側の腰曲輪状になっている部分です。

また、北郭のさらに北側にも続いていたみたいで、土橋の痕跡がのこっています。
土橋の断面…結構珍しいですよね。

1時間ほどの散策でしたが、とても楽しめました。

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