GWの話がダラダラ続きます。
知覧麓の武家屋敷からあるいて20分、スパッと切り落としたかのような崖を持つ山を見ながら進むと、漸く看板がありました。
そして、樹々の間に入っていくこの道が大手口です。
樹々が茂り昼なお暗い、両側を断崖に挟まれた道を進みます。
断崖の上、右側は本丸、左側は今城。侵入者は常に上から狙われ続けることになります。
まずは今城へ。
崖につけられた細い道を登ります。
入口は枡形になっています。
曲輪内は平坦でひらけていました。
いったん戻って、西側の弓場城へ。
同じように崖に沿った細い道を登ります。
虎口は枡形。導入部の縄張は今城とよく似ています。
つまり、各曲輪と堀は自然に形成されたもので、それだけで敵を寄せ付けない防御力を持っていることから、曲輪の導入部だけしっかり作れば鉄壁の城が完成するということ。最小の労力で最大の効果、軍事施設たる城の鑑ですね。
主郭にあたる、本丸と蔵之城へは枡形虎口を突破する必要があります。
細く、急な道が折れながら続いています。枡形といいつつ、よく見る枡形虎口とは雰囲気が違います。何よりもこの高低差が防御力を飛躍的に高めています。
本丸と蔵之城の間にある平場。重要な両曲輪をつなぐ空間として、ここも重視されていたのではないでしょうか?
ここにパンフレットがおいてあります。
蔵之城は発掘調査の結果が平面表示されています。また、曲輪の周囲を土塁がまわっている様子がよくわかります。
さらに西側にいくつか曲輪があったようですが、藪が深くて判別できませんでした。
本丸へ。
大雨の影響なのか、表土が流出してしまっています。
枡形虎口を抜けると本丸。
土塁が一周しています。
削られて失われているところはありますが、よく残っています。
曲輪間を移動する際に上り下りを強いられますので、想像以上に疲れました。
でもそれは、この城のすごさを体感したということでもあります。
もう少し頑張って次に向かいます。
↓よろしければクリックをお願いします。ささやかな励みになりますので。