斎場御嶽から乗車したバスは、南城市内を海岸沿いにぐるっと回って約30分。
馬天小学校前で下車しました。
先程まで晴れていたのが嘘のように雲が湧いてきて、弱い雨が降り出しました。
昨日もこんな感じでした。この時期の沖縄はスッキリ晴れる日は少ないらしいです。
途中から歩道がなくなってしまいました。車の往来が思いの外多くて、少し危なっかしいです。
道の左側にギリムイグスク。
その先の交差点を右折します。
チチンガーという巨大な井戸。石積が見事です。
その背後が島添大里城です。
グラウンドのような感じですが、ここはすでに城内。
道路から一段下がるような立地ですが、土塁のようなもので囲まれています。
往時は石垣に囲まれていたのでしょう。
目の前に見える石段を登って、主郭へ。
他の城と同様、沖縄戦の時の陣地構築、戦後の復興の資材として石垣が使われたため、壮麗な石垣は残っておりません。
足下に転がる石と、わずかな土の高まりから当時の姿を想像するのみです。
主郭に登ってきました。
礎石などの遺構は明確ではありませんが、ここには壮麗な主殿が建っていたとのことです。
北西隅にある高台。櫓台のような感じです。
主郭の東側。低いながらも石垣が残ります。
もう少し時間があるので、ミーグスクへも行ってみましょう。
台地の東端にあるちょっとした高まりですが、眺望がすばらしい。
大里城の物見として機能したのではないかとのことです。
もしかしたら、西側に眺望が開けたギリムイグスクと合わせて、大里城の出城みたいな扱いだったのではないでしょうか?
そして、その立地から、沖縄戦の時には高射砲陣地が置かれました。
展望台の下にかすかにその遺構を見ることができます。
(ひどい写真ですが、柵の背後に穴があります)
ちなみに大里城内にも壕や砲台がありました。
現在も残っているとのことですが・・・
バスを降りたころから降り出した雨は、強くはないものの降ったりやんだり。
おまけに風が強くて、かなり寒いです。
眺望の良いところは風の強いところ。早く山を下りる方が平和に過ごせそう・・・
ということで次に向かいます。
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