2020年の城初めは、1月11日に行った柏市の松ヶ崎城でした。
北柏駅から北へ10分ほどでぶつかる高台の上に城跡はあります。
城内は公園として整備されています。
その入り口付近の段々になった地形。公園内にあった看板の縄張図によれば、腰曲輪の跡のようです。
階段を登りきると、まず目につくのは土塁のように見える土の高まり。古墳を利用した櫓台とのことで、物見櫓のようなものが建てられていたと推定されているようです。
その櫓台の上から、城内を見たところです。
なだらかになってしまっているものの、土塁と堀がよくわかります。その形は直線的で、角も直角に折れています。
谷津に囲まれた台地の先端部というこの地域の城によくある占地ですが、台地を横堀で分断するのではなく、四角い城地を確保しているのが独特です。
土塁の北の隅です。直角に折れていて、櫓台の張り出しから横矢がかかるようになっています。
西側の虎口。
虎口の前を通り過ぎて、南側の斜面に降りてみましょう。
ここは、腰曲輪が連なっていて、途中に明瞭な竪堀も残されています。
そのまま進むと台地の下に道が続いているほか、常に主郭からの攻撃にさらされるという防御に厚い構造ですので、ここには搦手口があったのではないでしょうか?
台地の上に戻って、主郭内部です。
30分ほどの滞在で駅に戻りました。
この北柏には、もうひとつ根戸城という城跡があります。谷津に囲まれた台地の上に築かれた城で、遺構の残存状況がとても良好ということで知られています。
しかし、城跡の周りを一周してみましたが、城内には入れる道が見つかりません。
さらには、私有地との情報もあり、むやみに入るのははばかられます。
地主の許可を得て入った人はいるみたいなので、いろいろ手はあるのでしょうが、
今回はおとなしく撤退しました。
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