2月5日、新松田で小田急から御殿場線に乗り換えて、山北駅で下車しました。7:32着です。
とりあえず、駅の南側に保存されているD52を見学。
日本最大級の大型蒸気機関車ですが、戦時設計のせいか、武骨で優美さには欠ける印象があり私はあまり好きではありません。
寄り道もそこそこに本題へ。
国道246号線をくぐると、盛翁寺の参道。
その先に、入口がありました。
突き当りの駐車場から先は登山道。
険しい登りもほぼなく、10分とかからず茶臼郭の下に出ました。
茶臼郭に登ると、美しい畝堀が。
小郭を挟んで、2本の堀切が並んでおり、その向こうの祠のある所が本城郭(本丸)です。
畝掘を西側から。
小郭の横を抜けて本城郭へ。
本城郭は三角形。
祠の背後から、先ほどの小郭と茶臼郭を望みます。
2本の堀切と郭の位置関係がよくわかります。
本城郭の西側は馬出郭があります。
さらに尾根筋に沿って、西郭、北郭と続きます。
やせた尾根に切られた堀切は3本。
城内から見て3本目の堀切。ここが北端のようです。
本城郭へ戻って、東側の大手方向を見に行きましょう。
蔵郭との間の堀切には橋が架かります。
発掘調査の結果、当時も橋が架かっていたようです。引橋のようなものだったのかもしれませんね。
蔵郭。
近藤郭との間の堀切は城内最大規模。
かすかに畝が確認できます。
奥のコンクリートの壁は道路です。ダムのようにも見えるその姿はいささか興ざめですが、中途半端に橋を架けて遺構と勘違いされるよりはマシかも、なんて思ったり思わなかったり。
近藤郭は大きな郭ですが、一部の堀が埋められているとのこと。
発掘調査の成果は縁石の配列により表示されており、展望台から見るとよくわかります。
大庭郭は広く茫洋とした印象。
この城は、本城郭の西側と北側には小さい郭と堀切を並べていくのに対し、東側には広い郭を配置しています。
東側からの敵の主攻に対しては数で対抗し、搦手からの助攻は少ない人数で効率的に対応することを意図しているように思います。
眺望がすばらしい。駿河湾が良く見えます。
東の端の堀切。
それほど大きな城ではないので、散策時間は1時間ほど。
ただ、畝堀には感動しました。畝堀というと山中城が有名ですが、河村城も一見の価値があります。
あと、この手の山城の築城術の典型のようなものを見ることができたように思います。
駅に戻って、観光案内所で御城印を購入。300円でした。
ちなみに、御城印は収集していません。こういうのは一度始めるとキリがなくなってしまうので。
9:35発の御殿場行きに乗車しました。
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