8:30頃に到着した増尾駅は住宅街の中でした。
歩いて20分ほどで到着。
柏駅からバスでというのが一般的なアクセスですが、良いバスが見つからなかったので、駅から歩いてきました。
増尾城は、この地域に頻出する舌状台地の先端部に築かれた平山城。
築城年代は判明していないものの、戦国時代は高城氏の家臣平川若狭守の居城であったといいます。
台地の基部は横堀で遮断されています。
その横堀に張り出した巨大な櫓台。
塁線に横矢がかかり、この城の防衛の要になっています。
櫓台を回り込むと虎口。
南側の斜面が崩落しているので何ともいえませんが、理にかなった位置なので、当時の虎口もここにあったのではないか、と。
城内は2つの曲輪があります。
看板に副郭と記載された、台地の基部に近い方の曲輪は北側を土塁がとりまいています。
先ほどの櫓台の上から。
樹々にさえぎられて写真ではよくわかりませんが、塁線に横矢がかかる様子がよくわかります。
主郭との間は土塁で仕切られています。
堀は伴いません。堀切があってもよさそうな感じですが。
ちなみに、南側は若干窪んでおり、堀があったように見えます。
主郭は東に行くほど窄まる三角形。副郭と同様、北側に土塁を伴います。
主郭の先端部の先にある、小郭。
主郭の北側にきました。
階段状に削られ腰曲輪になっていますが、横堀の跡のようにも見えます。
腰曲輪は副郭の北側に続き、そのまま先ほどの横堀につながります。
舌状台地の両側には谷津とよばれる谷が入り込み、複雑な地形となっています。
増尾城の北側にもその典型を見ることができます。谷津には川が流れ湿地帯になりますので、敵を寄せ付けません。占地の妙を感じることができると思います。
住宅街の中にある増尾城ですが、どの駅から歩いても20分以上かかるため、アクセスがあまりよくありません。
最寄りのバス停は、城跡に隣接する芝浦工大柏高校ということになると思いますが、通学時間帯のみの運行で使いにくい。
それに路線バスとはいえスクールバスと同等でしょうから、部外者が乗ってよい雰囲気かどうかもわかりませんので、心理的なハードルも高そうです。
というわけで、柏駅まで歩くことも覚悟して歩き出しましたが、三協フロンテア柏スタジアムの前でちょうどよいバスを見つけることができました。
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