カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

訪城記 ~滝の城~ 【2019.3.21】

3月21日の話、続きです。

柏原城を見て狭山市駅の戻ってきたあと、上り列車に乗車し所沢駅で下車しました。

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11:15発の、所52 志木駅南口行のバスに乗車しました。
時刻表を見ると本数は多いように見えますが、東所沢駅止まりが多く、志木駅まで行くのは1時間に1本程度しかありません。

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城というバス停で下車しました。

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滝の城へは、東所沢病院を目指していくとわかりやすいです。
もっとも、滝の城の看板も出ているので迷うことはないとは思いますが。

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公園に到着。
目の前に現れた空堀に大興奮です。
当時から埋まってしまっているものと思いますが、それでも規模の大きさがよくわかります。
この辺りは堀が二重になっていたみたい。曲輪の間には木橋がかかっていたものと思います。
城内からの横矢もよく効いています。

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血の出る松という謎な遺構も。

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城の中心部に向かって歩いていきます。

現在、本郭には城山神社の社殿があります。
そこに向かっているこの道は後世に改変されて作られたものです。

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本来の進入路は、もっと複雑。
二の郭を取り巻く土塁から城外をを覗いたのが下の写真。堀の向こうは馬出になっていて、堀を渡る橋があったと思われるところには、写真を撮ったところから横矢が掛かるようになっています。

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本郭は柳瀬川がつくりだした段丘崖に面しています。
眼下を武蔵野線の列車が駆け抜けていきます。

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社殿の裏は土塁で囲まれています。
土塁の上ある稲荷神社は、本郭の虎口に横矢をかける櫓台に建てられています。

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本丸虎口の跡。後から作られた土塁でふさがれていますが、発掘調査の結果ここには四脚門があったことがわかっています。
土塁から覗けば、かすかに土橋の痕跡が。

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その本丸虎口を二の郭に接続する馬出から見たところ。
先ほどの稲荷神社の社殿が本物の物見櫓に見えてきます。

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三の郭。大きな井戸があったとのことです。

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公園の外、現在住宅地になっているところにも、遺構が残されています。
家の隙間から見える緑の茂みが土塁。堀も残っているようですが、私有地が多くむやみに入るわけにはいかないので、確認できませんでした。

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この日は風が強くて、城内を歩き回るだけで砂まみれになりました。
特に二の郭は下草が全くないので、砂が巻き上げられています。
樹木の伐採、草刈りが行われ、とてもきれいに維持されていますが、これだけ裸になってしまうと風化が心配。
最近の城ブーム、歴史ブームもあって、滝の城にかぎらず、きれいに整備されている城跡が増えたのは喜ばしいことですが、
一方、樹木の伐採、下草の刈り取りが無計画に行われているように思える事例が散見されます。
我々が楽しければよい、ではありません。子々孫々まで遺していくことが我々の使命です。
遺跡の保存、活用のバランスはいつの時代も難しい問題ではありますが、とりあえず冷静に立ち止まって考えたいものです。

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