カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

遠州鉄道

遠州鉄道は地方私鉄の優等生です。
浜松都市圏という静岡県下でも1位か2位にランクされる人口に支えられているという恵まれた環境にあることを考慮したとしても、各地の地方私鉄が苦境に陥る中での健闘が光ります。
終日12分ヘッドという高頻度運転は地方都市においては最高レベルのサービスですし、自社発注による近代的な車両も申し分ありません。
通称「遠鉄バス」と呼ばれる通り自らが乗合バス部門を手掛けているということもあって、鉄道を幹として枝をバスが担当するという役割分担が明確です。
いまどきこれほどの鉄道が存在するとは…奇跡とさえ感じられます。


起点の新浜松駅はJRの浜松駅から少し離れています。しかし、ほぼ屋根伝いに移動でき、数分の距離ですのであまり苦には感じません。
1985年に開業した高架駅は少々無骨な印象はぬぐえないものの、近代的な2面2線の駅です。

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4月30日、7:00発の下り列車に乗車しました。
角ばったスタイルが印象的な1000系2両編成です。
平日朝の下りであるにもかかわらず50人以上の乗車がありました。

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新浜松駅を発車した列車は、単線の高架橋を駆け抜けていきます。
行き違い設備も数多く設けられており、通勤客を満載した4両編成の対向列車と頻繁にすれ違います。
高架橋は自動車学校前駅手前の馬込川にかかる鉄橋まで続いています。地上に降りた後も家並みは途切れることなく続きます。
浜北駅遠州小林駅で若干の乗り降りがあったものの、ほとんどの人が西鹿島駅まで乗り通しました。

終点の西鹿島駅は2面2線に車庫が併設されています。
また、天竜浜名湖鉄道の駅も併設されており、共同使用駅のような感じになっています。
乗降客数の割にホームの幅が狭く、降車客が停滞してしまうのが常態化しているようで、降車客が捌けるまで改札をしないなどの対応で、なんとか乗降を分離するよう運用されているようです。

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到着した列車はすぐに2両を増結し4両編成になり、新浜松へと折り返していきます。
折り返し列車には100人以上の人が乗り込みました。
途中駅でもどんどん乗り込んできて、新浜松駅到着時点では乗車率150%くらいはあったと思います。

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新浜松到着後JRの浜松駅まで歩いて東海道線で西に向かいました。
東海道線も15分から20分間隔の高頻度運転を実施していますが、当然ながらその歴史は遠州鉄道が先輩です。
しかも、JRの方は時隔がそろわないところがあって、使い勝手は遠州鉄道に軍配があがります。
全国各地の鉄道が等間隔、高頻度運転を実施するようになりましたが、その先鞭をつけたのが遠州鉄道ですから、今後も地方私鉄の優等生として活躍してほしいと思います。

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