みくにみなと 【駅名しりとり194】

三国港（えちぜん鉄道）

えちぜん鉄道三国芦原線の終点。
北前船の寄港地として栄えた三国港のそばであり、東尋坊にも近いですが、利用客は多くありません。
観光地への拠点としての機能はあわら湯のまち駅や三国駅に移っており、そもそも自家用車やレンタカーの利用が主流になってしまっていることが原因かと思います。

単行、もしくは2両編成で運転されるえちぜん鉄道ですが、当駅のホーム有効長はとても長くなっています。地方私鉄の雰囲気ではありません。
それもそのはず、この駅はもともと国鉄三国線の終着駅でした。
国鉄三国線は金津駅（現芦原温泉駅）と三国港駅を結んでいた9.8kmの盲腸線。
1911年に開業、戦争中は不要不急線として休止になるも1946年に復活。しかしながら、結局は1972年に廃止されてしまいました。
ただ、国鉄三国線の稀有なところは、末端部の三国～三国港が京福電鉄（現えちぜん鉄道）に編入されることで生き残ったことです。
かくして、国鉄仕様の長大ホームに私鉄の単行列車が発着するという風景が今に残ることになりました。

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