カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

原子力規制委員会にはちょっとだけ期待しています。

原子力規制委員会が活発な活動をしています。
敦賀東通の断層を活断層と判断しましたし、1/21には新安全基準の骨子案が発表されました。

こういった動きに対して
今までの対策で十分であり「過度な余分」がある、とか
根拠を規制委は示さなければならない、とか
もっと「総合的に判断」すべきだ、とか
今さら何言ってるんだ、とか
いろいろ批判する声が聞こえてきますが、私から見ればこういう批判こそオカシイと思います。
そして、その裏にはフクシマのことを無視してよってたかって利益をむさぼる、そんな薄汚いところが透けて見えてきてとてもゲンナリした気持ちになります。

福島の事故の教訓とは何でしょうか?
対策を怠れば重大な事故が発生する可能性があること(安全神話という言葉は文字通り神話に過ぎなかったわけですし)、ひとたび事故が起こればその被害と影響は計り知れないことの2点でしょう。
だから様々な想定をしたうえで追加の安全対策を施すのは当然のことですし、それがフクシマから得られたことによるならば、それを不要とする理由はありません。
もちろん、完全無欠な安全対策はあり得ませんし、活断層についてもどちらと断定できるものは少なく多くはグレーだと思います。
でも、そのグレーをどう評価するかが重要です。グレー部分を白(不要)としたことで福島では失敗しました。だからグレーは黒(必要)とみて、その対策を施すことがこれからやるべきことです。

原子力規制委員会の人事は国会の同意が得られていませんので、自民党が圧倒的多数を握る国会にて同意を得る手続きが必要になります。
現在は世論の力もあって規制委員会も厳しく活発に活動していますが、判断するのは世論ではなく自民党であり安倍首相です。
しかし、自民党こそ原子力を推進してきた張本人であり、一部で揶揄されてしる「原子力ムラ」の立派な一員です。
彼らがどういう判断をするでしょうか?
我が国の原子力政策がどういう方向に進むのか(あるいは後退してフクシマ以前に戻るのか)、大きな正念場になると思っています。