カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

【長期拡散連載】JR全線完乗への道② ~木次線~

6時16分発の「のぞみ3号」で10時過ぎに広島着。
11:00発の芸備線三次行きに乗り換えました。
キハ47型の4両編成。乗客の数からみると少々もてあましぎみです。

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広島を出るとすぐに山が迫ってきます。
でも、山の上の方まで住宅が広がっていて、広島という都市の大きさを感じます。
芸備線も広島口は日中でも破格の20分間隔が確保されています。ただ、広島は言わずと知れた自動車王国故、どこまで利用に結びついているかはよく分かりません。

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三次からはキハ120系の単行。とても混んでいました。
ローカル線でも時折混雑に出くわすことがありますが、何とかならないでしょうか?
乗客が全員座れたのは備後庄原を過ぎた後でした。
がけ崩れの恐れがあるとか何とかで徐行区間が異常に長いのは何とかしてもらいところです。

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備後落合駅は、本当に何もない、でもとてもいい雰囲気の駅です。
駅前に人の気配がほとんどありません。
14時頃は3方向からの列車が一堂に会します。もっとも全てキハ120系の単行ですが…
それでも、数十人の人が行き来する様は一瞬とはいえ活気を感じられました。

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木次線もキハ120系単行。車内はかなりの混雑。ほとんどが観光客でした。
県境の山を登っていくにつれて徐々に雪が深くなっていきます。
スキー場で有名な三井野原あたりでは1mを越えた感じです。
除雪作業員の人は「こんなに降ったのはここ1週間くらいこのことだ」と言ってました。

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三井野原から出雲坂根木次線のハイライト。左手の車窓が一気にひらけます。
谷をまたぐ朱色の橋は奥出雲おろちループという国道のループ橋です。
非常に巨大な橋で端的にいえば金がかかっています。
一方木次線は山肌をゆっくり進みます。そのインフラの差に愕然としますが
でも、このループ橋も木次線にとっては重要な車窓ポイントになっているので…ま、痛し痒しといったところでしょうか。
もちろん、ベストポイントでは一時停車して観光案内があります。肥薩線なども同じですがほとんど観光列車です。

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そんな観光列車はいよいよ三段式スイッチバックへ。
スイッチバックというのは、勾配に弱い鉄道が山を登るためにジグザグに線路を引いて…
すぐ下に2段目の線路が、さらにその下に出雲坂根駅が見えます…
ということはみんな案内放送で説明してくれたこと。やっぱり観光列車のノリですね。

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出雲坂根駅では進行方向が変わるため5分程度の停車時間がありました。
雪は少々深いですが、みんな水を汲みに走ります。
そう、ここは延命水という湧水が有名です…

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実は出雲坂根に来るのは2回目です。最初は大雪で木次線が不通になってしまい、代行のジャンボタクシーでした。
その時も出雲坂根に立ち寄り、水を汲みました。
ホームのすぐ横で汲めた記憶があるのですが、現在は駅の外にきれいな四阿が建てられていて、水もそこまで引かれています。
少々水は汲みにくくなりました。観光資源ですから仕方ないかもしれません。
水を汲みに来ていた地元の人に手を振ってもらえたのがうれしかったです。

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後は、淡々と山を下っていきます。
亀嵩は映画「砂の器」で有名ですが、旅行者にとってはおいしい駅そばも忘れてはいけません。
一緒に行った友達が予約しておいてくれました。
とても味が濃くしっかりしたおいしい蕎麦でした。

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出雲横田で大休止があり
木次までくるとあたりが暗くなり始めました。
山は日が暮れるのが早いです。
加茂中あたりまでくるともう真っ暗。
少し灯りが見え始めたと思ったら、宍道はすぐそこです。

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乗車区間木次線出雲横田~備後落合)
乗車キロ:29.6km
進捗率:97.83%
残り区間:7区間(401.1km)
九州新幹線博多~新八代は含まず