カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

製紙の街の小さな電車

5月11日、新宿から中央線に乗り換えようとしたところ、人身事故で運転見合わせ。振り替え輸送で京王線に乗り換え、高尾へ向かいます。

 

高尾に着く頃には運転再開していたものの、遅れは高尾以西にも波及していました。
足止めされていた特急が一斉に動き出したため、途中の四方津で2本待避。

 

なんやかんやで当初予定から1時間以上遅れて甲府に到着しました。

 


甲府からは身延線にのりかえます。

 

10:37発のふじかわ6号は373系の3両編成。普通から特急までこなせる汎用性の高い車両として開発され1995年に登場した373系は、両開きの扉やデッキの扉を省略した車内設備が議論を呼びました。登場から30年近くたちましたが、今も「ふじかわ」と「伊那路」に運用されているほか、ホームライナーなどにも使用されています。もっとも、「ムーンライトながら」と「東海」が廃止になって以降、運用は減っていると思います。

 

12:31富士着。東海道線に乗り換えて吉原で下車しました。

 

 

12:57発の岳南電車に乗り換えます。


1949年に開業した岳南鉄道は、吉原~岳南江尾間9.2kmのミニ私鉄。沿線の製紙工場向けの貨物輸送で賑わい、最盛期には年間100万トン近い貨物取り扱いがあったそうです。しかし、その貨物輸送も2012年に全廃になり、旅客収入も最盛期の1/6まで落ち込んでしまいました。

2013年には鉄道事業を子会社の岳南電車へ移管。その後廃止のうわさもあったと思います。

ただ、休日の日中という中途半端な時間にもかかわらず、30~50人ほどの乗車がありましたので、廃止してしまうと代替に困りそう。設備をスリム化したうえで運行を継続するのが正解かと思います。


沿線には工場が並び、その間を縫うように線路が延びています。

 

貨物輸送時代の名残か、行き違い駅の有効長はとても長く、単行が行きかう今の輸送規模からするといささか過剰です。

また、片道2本/hの運転ながら、行き違い駅がとても多いのも気になります。いずれは整理されるのではないでしょうか。

 

岳南富士岡駅には貨物輸送に使用されていた機関車が保存されています。



20分強で終点、岳南江尾に到着。

 

このまま折り返してもよいのですが、せっかくなので、東田子の浦駅まで歩くことにします。

 

田んぼの中の1本道を進みます。思ったより車が多く、見通しが良いせいかとばしてくるので路肩を歩くのは少し怖いです。ちゃんとした歩道を整備してほしいです。

 

岳南江尾駅から東田子の浦駅への徒歩は、抜け道として紹介されることも多く、割とメジャーなルートかとおもいます。ただ、3km弱あり40分ほどかかりますので、吉原に戻って東海道本線に乗り換えるのとあまり変わらないような気もします。

 

早足で歩いてきたつもりでしたが、35分ほどかかりました。

 

 

 

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