能美根上駅は、2015年に改称されるまでは寺井駅でした。
そして、隣接する新寺井駅から鶴来駅まで北陸鉄道能美線が運行されていましたが、1980年に廃止。
2014年の寺井駅橋上駅舎化及び駅前広場の整備により、かつての面影を感じることはできません。
しかし、駅前の駐車場の先に緩くカーブした道が続いています。
好きな人なら一目瞭然でしょう。
廃線跡は2車線道路にのまれて消えてしまいました。
廃線から40年を越え、線路敷は道路になったり、区画整理で消滅したところがあるようですが、その大部分は「ヘルスロード」という名前の小径になっています。
辰口温泉近くのヘルスロードです。
辰口温泉駅は道路と保育園になっていました。
図書館と児童館の裏にはのみでん広場という公園があって、車両が保存・展示されています。
モハ3761は能美線廃止後も石川線で使用されていました。2006年に廃車になり当地に保存されています。
1951年登場という古豪ですが、最近まで現役だったためか近代的な印象です。
そして、こちらがホム1。
バラスト輸送に使用されたものですが、元は九州で石炭列車に使用されていたとのことです。
あるいて5分ほどの物見山運動公園から「のみバス」に乗車します。
「のみバス」は能美市が運行するコミュニティバス。能美根上駅と各地域を結ぶ系統に、地域内の循環系統を組み合わせてネットワークをつくっています。
朝夕中心のダイヤなので、観光客には使いにくいところもありますが、実質的に能美線の代替バスになっている「連携ルート」は日中も1時間おきの運行です。
でも、「連携ルート」は北陸先端科学技術大学院大学止まりで鶴来まで行きません。
仕方ないので、最も鶴来に近い宮竹東で下車しました。
すると、別のバス停を発見。
大学の送迎バスがあるみたいです。しかも20分後にバスがあります。
調べてみると・・・大学関係者と大学に用事がある人限定で、それ以外の人は大学に連絡するようにとのこと。
観光客がフラッと利用するのは難しそうです。
当初の予定通り、歩くことにしました。炎天下で日差しがきついです。
灯台笹駅跡。
ヘルスロードが途切れたところが岩本駅跡。バス停は大学の送迎バスのものです。
山肌に沿って続く廃線跡。
写真ではわかりにくいですが、塞がれた坑口があります。
線路は天狗壁と呼ばれる断崖の裏をトンネルで抜けていました。
河川改修の結果か、手取川を渡る鉄橋は全く残っていません。
両岸の橋台は残っているという情報もありますが、はたして。
七ヶ用水の鉄橋はそのまま残っていました。
本鶴来駅跡。
雑草が繁茂していて遺構が判りません。架線柱は2009年に廃止された石川線のものです。
暑さでヘロヘロですが、加賀一の宮へ向かいます。
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