鶴来駅から先の線路は、駅構内の引上線として使用されており今も現役です。
七ケ用水を渡る鉄橋が今も残ります。
石川線の末端部、鶴来駅 - 加賀一の宮駅が廃止されたのは2009年。
廃線から14年たちましたが架線柱が現役時代のままに残っています。
中鶴来駅跡は駐車場になっています。
廃線跡は変電所の横を抜けていきます。
踏切部のレールもそのまま残っています。
七ケ用水越しの廃線跡。
ほどなく、加賀一の宮駅跡に到着。
小ぶりな駅舎は、車寄の唐破風が印象的。
1987年までは、この駅から16.8km先の白山下駅まで北陸鉄道金名線がのびていました。
金名線という路線名は金沢と名古屋を結ぶという壮大な計画によるもの。越美南線(長良川鉄道)の美濃白鳥駅との接続と企図していました。
また、国鉄敷設法には「大垣ヨリ福井県大野ヲ経テ金沢ニ至ル鉄道」という記述があるので、状況次第では、国鉄に買収されて樽見線(樽見鉄道)とつながっていたかもしれません。
金名線廃止までは、2面2線の交換可能駅でしたが、以降は1面1線に。
鶴来駅から先は1列車しか入線できず、ダイヤ上の制約になっていましたが、それでも1時間に1本程度運行されていたようです。
現在、駅前には一の宮というバス停があって、事実上の代替バスを担っています。
駅前の山の上には舟岡山城という城跡があります。
山上には石垣が残っているということで登るつもりでしたが、あまりの暑さと疲労で断念しました。。。
能美から歩いてきたとはいえ、ここまでへばってしまったのは我ながら想定外です。
重い体を引きずって、白山比咩神社にお参り。
鶴来駅に戻りました。
最近になって、存廃がニュースになった石川線。
BRT化が検討されているとのことですが、乗務員が集まらないといった課題がある他、初期投資もかなり大きなものになります。
また、輸送密度は減少傾向とは言え、沿線には大学や高校があり利用客が朝夕に集中していることを考えると、バスで代替するのは輸送力にも不安が残るので、結局は鉄道存続の方向で決まったようです。
新西金沢駅で下車しJRに乗り換え。
土曜日の日中ですが、同様の乗り換えをした人が20人ほどいました。
石川線の金沢側のターミナルが野町という中途半端なところにあり、香林坊や金沢駅へ行く際に必ず乗り換えが必要になっています。
LRT化の上、香林坊を通って金沢駅まで線路を延伸して乗り換えがなくなれば便利になるのですが。
金沢市は、街の中心部や観光地(金沢城、兼六園)と駅が離れており、その間を道路交通に依存しているというのが課題になっていると思います。
実際、市内の道路は交通量が多く渋滞が発生しているほか、車の多さは、街の魅力を減殺してしまっています。
金沢駅から香林坊を通って野町駅を結ぶLRTを敷設し、石川線、浅野川線と直通するという構想があります。時節柄ハードルは高そうですが、何とか実現してほしいとおもいます。
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