御坊到着したくろしおは多客期の増結があって9両編成。
それでも、車内は行楽客で満席。デッキには立客があふれている状態でした。
白浜で半分近くが下車し、増結編成も切り離し。
周参見、串本、古座、太地と停車し、11:58に新宮に到着しました。
熊野速玉大社の方に歩き出すと、やがて山上の石垣が見えてきます。
駅から歩いて5分ほどの丹鶴城公園。新宮城跡です。
斜面をまっすぐに登っていく階段は、大手へ通じています。
大手門
その先は松ノ丸です。
本丸に向かう前に水ノ手に寄り道します。
水ノ手というと、井戸や溜池があることが普通ですが、ここでは、熊野川に面した舟屋というか港湾施設を示します。
専売していた備長炭を保管する納屋があったとのこと。川に面して6m近い石垣が築かれていますが、城内からはわかりにくい。対岸から観察する方がよさそうです。
松ノ丸に戻りました。前日の高取城のダメージが残っていて石段がきついです。
鐘ノ丸へ。
本丸の虎口は桝形になっています。
本丸から熊野川を見下ろします。
写真の下に見える小区画は出丸です。本丸の死角を補っているのだと思いますが、なんとも不思議な縄張。本丸と地続きにしてはいけなかったのでしょうか。
本丸の搦手は急な石段になっています。整備されておらず、立入禁止です。
山上の石垣は見事ですが、積み直しされていたり、公園整備時に改変されたところも多い印象。
例えば、斜面に造られたスロープはケーブルカーの軌道跡とのことです。当時は日本一短いケーブルカーでした。路線長72m。
山の下にはホームも残されていました。
せっかくなので、熊野速玉大社まで足を延ばします。
新型コロナの影響か、暑さのためか、境内に人の姿はまばら。
駅に戻って、14:01発臨時の南紀82号に乗車。
臨時列車だからなのか、時間帯が悪いのか、自由席は数人。
キハ85は引退が見えてきたので、最後の乗車になるかもしれません。
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