カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

紀州鉄道

お盆休みの続き。 
和歌山に宿泊して、8月11日。6:04発、始発の紀勢本線でスタートです。

 

1時間ほどで御坊到着。



この日の最初の目的は紀州鉄道です。

 

紀州鉄道は、JRの御坊駅御坊市街のはずれ、西御坊までの2.7kmを結ぶミニ私鉄。
路線規模に似合わない壮大な社名ですが、もともとは御坊臨港鉄道という地元密着系の名前でした。
1972年に不動産会社が買収して現在の名前に。鉄道会社が経営する不動産業という信用を買うため、というのが買収の理由と伝わります。
たしかに、阪急とか東急とか沿線開発で大きくなった鉄道会社はいっぱいありますが、何だか本末転倒のような気も・・・
今の時代、その肩書の威力は減少しているとは思いますが、それでも買収から50年、廃線の噂もないようなので、それなりの効果はあるのでしょう。

 

西御坊行は7:12発。おおよそ1時間に1本の運転ですが、JRのとの接続を重視しているため、間隔はバラバラです。

 

急カーブでJRと別れます。 

 

直線になって速度が・・・あがりません。30km/hそこそこでユラユラすすみます。
 

 

わずか8分で終点の西御坊に到着。

 

狭く短いホームに木造の駅舎。天井が低く、窓もありません。今にも朽ちて倒壊しそうな「廃屋」のような雰囲気です。

令和の時代に、こんな施設が現役で存在していることが衝撃です。建て替えるほどの需要はなく、かといって廃止になることもない、文字通り時が止まった空間がそこにありました。

 

駅の先はすぐに小道が通っており、列車は車止めギリギリに停車します。



反対を向くと、廃線跡が続いています。
約1km先の日高川駅まで線路が続いていましたが、1989年3月に廃止になりました。

 

できるだけ線路敷に近い道路を選んで進みます。

 

草が茂っていてわかりにくい箇所もありますが、線路も道床もよくのこっています。
敷地は今も紀州鉄道が所有しているようで、道路との交点には柵が建てられ、看板がつけられています。


線路際の小物もいろいろ残っています。


日高川駅を望むところまで進むと、踏切の警報機をみつけました。

 

奥の広い空間が日高川駅跡です。

 

側線が何本かあったようです。

 

細い水路をまたぐ橋。

 

駅の北側にはホームの跡が残されていますが、旅客用でしょうか。幅が広く低いホームは貨物用にもみえます。
また、南側には民家が建っていますが、よく見ると、基礎がホーム跡にみえます。当時は相対式2面2線だったのでしょうか

 

ここは日高川河口近く、駅跡の先は堤防になっています。。堤防の上の道路から駅構内を俯瞰したところ。

 

 

西御坊駅に戻ります。

 

 

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