8月10日、6:00発のぞみ1号は乗車率70%位でした。夏休みですが、空席が目立ちます。
京都で近鉄特急に乗り換えます。
9:52着、壺阪山で下車しました。
この日の目的は高取城。日本屈指の巨大山城として有名です。国指定史跡。日本100名城。
比高は350mを越えており、城下町から4km以上離れているという立地も特殊です。
そして、その険しさに違わず、公共交通機関に恵まれていません。
壺阪寺までバスがありますが、そこから徒歩1時間近くかかるうえ、バスの本数も平日は最低限になってしまいます。
車で行けば手っ取り早いというのはわかっているのですが・・・
この日は平日のため、壷阪寺へのバスは出たばかり。
タクシーの利用も考えましたが、駅前に姿はありません。
というわけで、歩きます。もともと、歩くつもりだったので計画通りですね。
駅前通りは懐かしい雰囲気。
中街道を渡って右折すると、風情のある街並みが続いていました。
道は緩やかな登り坂。城跡までまっすぐ続いています。
児童公園にあるのは松ノ門。屋根が失われ、冠木門のような姿に。
やがて、家がまばらに。
「正しい日本の夏」というような風景が広がっていました。
駅から50分ほどで上子島沢砂防公園に到着。ここから先に公衆便所はないとのことなので、ここで小休止します。
ここから、坂が急になりました。
このあたりには、黒門という外郭に門があったとのこと。意識せず通り過ぎてしまいました。
車道はここまで。
沢に沿って登山道が続いています。
ジグザグと斜面を登り標高をあげていきます。ここは七曲りと呼ばれるところ。斜面をうまく削って道を通しています。
木橋の橋台は石垣になってます。当時から使われ続ける城道であることを実感しました。
一升坂と呼ばれる急坂を登ると、二ノ門手前の猿石に到着しました。
とぼけた表情の猿です。明日香村から持ち込まれたと推定されているとのこと。
高取城の石垣には古墳からの転用石が数多く使われているので、一緒に運ばれてきたのではないかと思いますが、いかが?
二ノ門
その左側には水堀です。山城においては類例が少ない水堀ですが、谷筋の地形をうまく利用して作った溜池というのが正解かと。
二ノ門からさらに坂を登ります。
道の両側には曲輪が連なっているはずですが、藪で判別は難しいです。
矢場門の手前を右折して国見櫓跡へ寄り道。
この日は靄がかかっていましたが、大和盆地が一望のもとに。条件が良ければ、遠く大阪市街、遠く六甲まで一望できるとのこと。
夜景も素晴らしいと思います。ただ、城内に街灯などないので、帰り道は怖い思いをすることになりそうです。
ここで小休止します。
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