古い話で申し訳ない・・・
白河小峰城は、東北地方では珍しい、石垣が多用された城。1991年に復元された御三階櫓および前御門は、現在まで続く木造による城郭建造物復元の先駆けのひとつです。
城跡は白河駅のすぐ北側にあります。
二の丸跡は公園になっています。
正面の土橋を渡ると清水門。2024年までの復元を目指しているとのことです。
本丸へのメインルート上にある格式高い門ですが、枡形になっていません。しかし、門の背後にはすぐ本丸の高石垣があり、道が左右に分かれますので、防御力は低くありません。
清水門から右に曲がって坂を上ると、前御門と御三階櫓。ガイドブック等でよく見る光景です。
前御門をくぐると本丸。北側と西側が高土塁のようになっています。元の地形をうまく生かしているようです。
御三階櫓。
内部の見学は1階のみでした。上層は狭く密になるからということなのでしょうか。つくづく新型コロナウィルスが恨めしいです。
桜門は本丸の搦手にあたります。狭いところに、枡形をうまく配置しています。
城の北側は広い水堀。
搦手門。
堀は埋められてしまったものの、石垣が長城のごとく延々と続きます。
白河小峰城の北側の広い水堀と石垣の塁線。さらに阿武隈川は北からの侵攻に対して過剰なまでの鉄壁さを誇ります。
伊達を中心とした東北地方の外様大名を意識して、このような縄張となったものと思います。
戊辰戦争では、敵は南側からやってきたのは何という皮肉でしょう。白河口の戦いではあっさりと落城しているので、真価が発揮できなかったということだと思います。
白河駅に戻って、東北本線の下り列車に乗車。全国的に天気が悪かったこの日ですが、降り出す前に駅に着くことができました。
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