志喜屋グスクを出て、国道331号線を歩いていきます。
雲が切れ、晴れてきました。風が心地よいです。
15分ほど歩いたところで、知念城の看板を見つけました。
左折すると近道とのことですが、地図を見る限り国道沿いに行く方がわかりやすく、距離もあまり変わらない感じなので、そのまま国道をすすみます。
知念大川(ちねんうっかー)の看板を目印に国道を離れます。
すると、目の前の山の上に知念城の石垣が見えました。
直登に近い感じなので、相当な急坂が想定されますが、目と鼻の先です。
知念大川もそこそこの観光地なので、その近くから知念城に登る道があると踏んでいましたが・・・
一向に知念城という看板が出てきません。道をどんどん進みますが、城跡はすでに後方。あきらめて引き返すことにしました。
この時に知念大川のすぐそばまで行けばよかったのですが、知念城にとらわれていた私は、その前を素通りし、
一度国道に戻って、地図に載っている城の北側から入る道へ迂回しました。
この判断が、後々いろいろ影響してくることになります。。。
登っていくと小さな駐車場があって、案内板が出ていました。
城跡に向かって下っていく、独特なアプローチです。
右手に現れる低い石垣はノロ屋敷跡。ノロというのは祭祀を司る女性のことだそうです。
その屋敷跡が残るのはとても珍しいことですが、よくわかっていない私は素通りしてしまいました。もったいない。
目の前に優美な石垣が見えてきました。
その手前の空き地にはかつて集落とか畑があったとのことです。
石碑と城門。城門は木枠で補強がされています。
城門をくぐると低い石垣があり、本土で言うところの内枡形のようになっています。
城内からは南東の方に眺望が開けています。
遠くに久高島も見えるということで、祭祀という面で特別なグスクだった、という話もあるみたいです。
眼下には、先ほどさまよった道。すぐそばだったのですがね。。。
それにしても、不思議な立地にあります。
城よりも高い山に囲まれ、東側以外の眺望は全く望めません。
城に隣接する高台は古城と呼ばれていて古い石垣があるそうなので、城内に取り込まれていたみたいですが、
北側は完全に城外ですので、そこから攻められるとひとたまりもなさそうです。
北側の虎口です。同じように内枡形になっていますが、若干小ぶりなつくりです。
城外からみる石垣。沖縄独特の曲線が美しい。
そして、よく整備されていますので、私のような素人にやさしいです。
(!!)
知念大川から道があるじゃないですかーー!?
しかも結構立派な道です。
ここに来るまでの迂回でロスした時間は15分ほど。
そして、このミスが、後々も響いてくることになります。
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