知覧の戦争遺跡をぐるぐるして、何となく暗い気持ちに押しつぶされそうになりましたが、
気を取り直して、特攻観音入口からバスに乗車。
このまま鹿児島市街まで戻っても良いのですが、変化をつけたくて谷山電停前で下車。
朝日通で下車。
歩いて5分ほどで鹿児島城の堀端に出ました。
鹿児島城(鶴丸城)は、城山を背後に、堀をコの字に回した簡素な縄張。
島津氏77万石の主城としては、シンプルすぎる気がします。
そもそも、九州の南端という地理的な面、および領内各地に拠点を持つ外城制のことを考えると、この程度で十分ということなのでしょう。
背後の城山を詰の丸と考えれば、防御力は低いものではありません。
それでも堀は広く、石垣は高く、その威容は太守にふさわしいものに感じられます。
特に2020年に復元された御楼門は、その巨大さに圧倒されます。
天守を持たない鹿児島城ですが、この城門がそれに代わるシンボルだったのでしょう。
御楼門の前を過ぎて、城の北東隅。
鬼門除けのため、ささやかな入隅になっています。
北御門から城内へ。
御殿が建ち並んでいたところには、黎明館という県立博物館があります。
御楼門は内枡形になっていて、石垣には西南戦争の時の弾痕が今も残ります。
御楼門を改めて見学。新築特有の白い木材が印象的です。
城山に登ると桜島が良く見え、夜景もきれいですが、今回は割愛。
下の写真2012年に撮影したものです。
17:37の列車に乗車し、この日は宮崎に宿泊しました。
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