カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

旧谷汲駅

樽見鉄道を谷汲口駅で下車後、徒歩15分ほどの「根尾川谷汲温泉」という日帰り温泉施設に寄り道。

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その後、タクシーで10分ほどの旧谷汲村内の昆虫館へ行きました。

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お目当ては、でかでかと看板が出ている「昆虫館」ではなく、
その隅に隠れるように建つ、名鉄谷汲線の終着駅、谷汲駅跡です。

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駅全体が昔のままに保存されています。

駅舎内の掲示も当時のままでしょうか?

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改札をくぐると、2両の保存車両。

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手前の赤い車両は、モ750形755号車。昭和2年、旧名古屋鉄道が導入した古豪です。
落成から70年以上、谷汲線の廃止まで使用されていました。

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もう1両の保存車両、モ510形514号車は昭和元年に製造された、美濃電気軌道の生き残りです。
戸袋の丸い窓が特徴で、丸窓電車と呼ばれ親しまれました。

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駅は頭端式の1面2線。黒野方で2つの線路は合流しています。
残された線路は細く、バラストは薄く、枕木は腐食が進んでいます。

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線路は、駅を出て最初の踏切で途切れています。

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振り返って、駅の方向を見たところ。

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黒野駅谷汲駅の間、11.2kmを営業した谷汲線は2001年に廃止されました。
その後、代替バスが運行されましたが、それも2005年に廃止になった由。現在この周辺は、揖斐川町営のコミュニティバスが1日数往復運転されているのみです。

 

また、黒野駅で接続した揖斐線、さらに忠節駅でつながる岐阜市内線、関や美濃を結んだ美濃町線といった、岐阜以北の美濃電気軌道からの歴史をもつ「名鉄600V線区」も後を追うように2005年に全廃になっています。
新型車両の導入など、名鉄として最低限の対応は続けていたとは思うのですが、行政の支援が不十分かつ遅すぎたということが原因になった印象が強いです。
当時は、路面電車や路線バスなどの公共交通機関の役割が見直されつつある状況でしたし、そもそも、高齢化が進み、自動車という交通機関を持たない人が増えていくのは間違いないわけで、便利で安価な代替交通機関を準備するのは行政の基本的な責務だと考えると、
この例は、あまりにもお粗末かつ怠慢な話に思えます。

 

富山や広島、札幌など、公共交通機関の見直しと活用により一定の成果を出している都市はいくつもあります。
岐阜はその先駆的な例になりえたと思うのですが…とても残念なことです。

 


その後、谷汲山のバス停まで歩いて、揖斐川町営バスに乗車。土休日は試験運行とのことで、運賃は無料でした。

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揖斐駅から養老鉄道に乗り換えます。
入線してきたのは、元東急7700系。製造から50年以上たっている車両ですが、これまで使用していた元近鉄600系を置き換えるため導入されました。
これも東急7700系の優秀さの証明、とは思いますが、なんだか老々介護みたい。
ステンレス車の出物がなかったのでしょう、たぶん。

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この日は、桑名から近鉄に乗り換えて、四日市で宿泊しました。

 

 

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