カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

松代駅

公共交通機関で松代にアクセスする場合、長野駅からが便利です。アルピコ交通のバスが30分に1本運行され、所要時間も30分ほどです。
しかし今回は、乗車することが叶わなかった長野電鉄屋代線の痕跡を感じたくて、あえて屋代経由を選んでみました。

 

上野6:50発の新幹線で軽井沢へ。しなの鉄道に乗り換えます。
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しなの鉄道軽井沢駅は大きく変わりました。
旧駅舎が改札口として再生しており、EF63やEC40などの保存車両も健在です。
橋上駅舎にアクセスするよりも便利なので、地元の人の多くは旧駅舎の改札口を利用しているようです。
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乗車した列車は115系の2両編成。
関東甲信越を縦横無尽に走っていた115系ですが、JR所属車は廃車が急速に進み、しなの鉄道車も置き換えが発表されました。
乗り納めの時が迫っています。
途中、大屋駅で途中下車したりしましたので、屋代駅に到着したのは9:54でした。
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2012年4月1日に廃止された屋代線。すでに6年以上が経過していますが、駅構内はよく雰囲気をのこしています。
屋代線のホームにつながる跨線橋、ホームもきれいに保たれています。
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駅構内の南東にある「長電テクニカルサービス屋代車両検査場」はしなの鉄道の車両の検査を受諾しているため、引き続き営業中。
この工場への出入りがあるので、旧屋代線の線路も維持されているようです。
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屋代駅10:30発の須坂駅行きのバスに乗ります。実質的に屋代線の代替になっているバス路線です。
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30分弱で松代駅に到着。

 

鉄道は廃止になりましたが、バス停の名前は今も松代駅です。
旧駅舎がそのまま残され、待合室として利用されています。
松代を発着するほぼすべてのバス路線がここを経由するため、今でも松代地区の結節点として機能しているようです。
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待合室には屋代線が現役のころの写真、存廃が議論になっていたころの新聞記事などが展示されていました。
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ホームの看板や表記も当時のまま。
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線路などの設備はすべて撤去され、広大な駐車場になっています。
駅は元々松代城の敷地でしたので、将来的には城の発掘調査や復元工事が行われるのかも知れません。
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1922年に開業した河東鉄道。国鉄千曲川東岸の諸都市を結ぶ目的で設立されました。
屋代駅を介して、貨物のやり取りや、急行列車の直通運転などが行われていました。
そのころは、千曲川に架かる橋も少なく、長野への集中も限定的だったと思うので、千曲川を渡らないというルート設定にも一定の意味がありました。

 

しかし、現在の長野電鉄長野線開業、さらには、モータリゼーションの進行、道路網の整備…
時代の流れは人とのモノの流れを変えてしまいました。
資本主義の世の中、良くも悪くも、流動に合わない交通は存続を許されない時代になってしまったということですかね。
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