カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

三井田川鉱業所伊田坑跡

志免から歩いてたどり着いたJR香椎線の須恵駅、20分ほどの待ち時間で上り列車が来ました。
長者原篠栗線に乗り換え、その後、新飯塚後藤寺線田川後藤寺日田彦山線へと乗り継いで11:42に田川伊田に到着しました。

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早速、駅裏の高台にある、石炭記念公園に向かいます。
が、駅裏に抜けられる地下道の入り口が見つかりません。駅の改修工事の看板に紛れてわかりにくい。
迷っている時間がもったいないので、近くのアンダーパスから駅裏に回り込みました。
歩いて10分ほど。遠くはありませんが、暑さで疲弊しました。

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井田川鉱業所は筑豊炭田で最大規模を誇った炭鉱で、伊田坑はその中でも主力でした。
その跡地に作られた石炭記念公園には、当時からシンボルであった2本煙突や竪坑櫓が残っています。

公園は高台にあり、伊田の街が良く見えます。
水平にスパッと削り取られているのが、今も石灰石の採掘が続く香春岳。その手前の緑の山がボタ山です。

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竪坑櫓。当初の位置からは移動されているみたいですが、
筑豊に残る唯一の竪坑櫓であり、1910年(明治42年)に完成したそれは、明治期の鋼製竪坑櫓としては最大規模のものとのこと。
ケージが展示されているのも貴重かも。

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炭坑節発祥の地なんていう碑もあります。

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田川市石炭・歴史博物館」に入ります。
この手の博物館にはあり得ないほどの充実した展示が印象的。入館料400円が惜しくありません。
屋外には、実際に使われた機械類が所狭しと置かれています。しっかり屋根がかけられているので、状態も悪くありません。

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そして、復元された炭鉱住宅なんていうものも。
復元ですが、実際の生活臭が漂ってくる感じがして、なんだか生々しいです。

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ただ、この博物館の白眉は別のところにあります。
それは、ユネスコの世界記憶遺産に認定された「山本作兵衛コレクション」。この博物館は全697点のうち、627点を所蔵しています。
ただ、「展示されているのはすべてレプリカ」というのは、この後行った直方市石炭記念館の人の弁。原画は原画展など特別な時にしか拝めないようです。


博物館を出て、公園内をぐるっと一周します。

運炭列車を牽引した蒸気機関車、9600。

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田川鉱業所のシンボル、二本煙突。
捲揚機の動力源である蒸気をつくるボイラーの排気用につくられ、捲揚機の動力が電気に変わった後は近隣施設への温水供給に使用。
明治期に建造された煉瓦積の煙突としては国内最大級とのことです。

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煙突背後の高台にはいろいろな慰霊碑があります。
中国人や朝鮮人の徴用者、事故による殉職者・・・
どこの鉱山にもある「ありふれた」話ですが、避けて通ることは許されないことでもあります。

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田川伊田駅に戻ってきました。
平成筑豊鉄道で直方に向かいます。

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