カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

訪城記 ~熊本城~ 【2018.8.10】

2016年4月に発生した地震は、熊本城にも大きな被害を与えました。
そして、その復旧には多大な年月と労力を要するというのは、報道等で伝えられていることです。
あの日から2年4か月が経ちました。
今の熊本城の姿を見に行きます。


8月10日、朝の飛行機で熊本空港に飛び、空港からはバス、12時前くらいに熊本交通センターに降り立ちました。

イメージ 1



早速、熊本城に向かいます。

まずは、加藤清正銅像。そしてさらに馬具櫓。
石垣が崩れ、建物が浮いているような状態。被害の大きさもさることながら、2年以上もたっていながら、何の手当もされていない状態に驚きました。

イメージ 2

イメージ 3


城内は立ち入り禁止。
代わりに城の外周を1周するように見学コースが設定されています。

イメージ 4

イメージ 5


未申櫓。大きな被害はないように見えます。
しかし、櫓北側の石垣とその上の塀は倒壊しています。
2013年の写真と比較すると一目瞭然です。

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8


西大手門と元太鼓櫓。石垣を含め完全に崩壊しています。

イメージ 9


西出丸の外から望む天守。ここは、大天守、小天守宇土櫓と、3つの天守級建物が一度に見られる人気の場所でした。
手前の塀が倒れ、大天守、小天守の姿も無残です。

イメージ 10


二の丸は石材置き場になっています。石ひとつひとつに識別番号が記載されています。
子どもたちに説明していたガイドさんの話を盗み聞きしたところによると、
崩落した石垣の石の保管場所に苦労している、とのこと。
ついでに、崩れた石垣は明治以降に積まれたところばかり、とも言っていました。本当かどうかはわかりません。

イメージ 11

イメージ 12


戌亥櫓も土台の石垣が崩壊しています。隅にのこった石垣で辛うじて支えている状態。
2013年の写真も載せておきましょう。

イメージ 13

イメージ 14

イメージ 15


加藤神社の参拝は可能になっており、北大手門から城内に入ります。
北大手門の石垣は全面的に崩落してしまっており、土嚢で支えている状態です。

イメージ 16


目の前に宇土櫓が現れました。
宇土櫓自体と櫓台の石垣は健在ですが、その横の多聞櫓が失われています。
さらには、その背後に見える天守の状態もひどい。全面的に足場が組まれ、工事真っ只中という印象です。

イメージ 17


2013年の写真です

イメージ 18


天守の状況は加藤神社の境内からよく見えます。
城内を見る限り、大規模に工事しているのは天守周辺のみですので、天守の復旧が優先されているようです。

イメージ 19


平櫓と不開門。平櫓は生き残りましたが、不開門は石垣もろとも崩れてしまい、跡形もありません。

イメージ 20


その横の北十八間櫓と東十八間櫓があったところ。
石垣が崩れ、櫓は完全に撤去されています。
櫓の部材は別の場所に保管されていて、復元の際に使用されるとのことです。

イメージ 21

イメージ 22


最後に坪井川沿いを長塀に沿って歩きます。長塀も倒れてしまいました。

イメージ 23



まだまだ始まったばかりの復興、元の姿を取り戻すには20年という長い時間がかかることが想定されています。
それでも、できるかぎり忠実、丁寧に戻そうと地道に取り組む姿勢がとても尊いと思います。
残酷なことを言えば、一度失ったものをいくら旧状に忠実に復元したとしても、それは昔と同一のものにはなりえません。
でも、熊本のシンボルとして、心のよりどころとして、復元への歩みをとめることは許されません。

1日も早く昔の姿がよみがえりますように。

イメージ 24



↓よろしければクリックをお願いします。ささやかな励みになりますので。
https://travel.blogmura.com/img/travel88_31.gif
にほんブログ村 旅行ブログへ(文字をクリック) ←クリックはこちら。

blogramランキング参加中! ←クリックはこちら。