カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

沈みゆく大地の今だけの風景

一時期無駄な公共事業の典型としてやり玉にあがっていた八ッ場ダム。結局、建設が続行されています。
建設工事の進捗に伴い吾妻線の線路も付け替えられ、川原湯温泉駅も高台に移転しました。
2014年10月に移転した島式ホーム1面2線の駅はとてもきれいですが、駅は閑散とし、駅前には建物すらありません。

イメージ 1

イメージ 2


県道375号線にでて、川原湯温泉トンネルを抜け、新しい温泉街へ。
まずは、「王湯」という公衆浴場に寄りました。
入浴料500円。思った以上に癖のないお湯でゆっくりできました。
なお、このお湯は高台に移転するにあたり新たに掘り当てたものらしいです。湯量・泉質ともに旧源泉とは異なっているとのことで、旧温泉の記憶がある人にとっては違和感があるかもしれないです。

イメージ 3

イメージ 4


新温泉街といっても至る所で工事中。
造成が終わったところも建物が建っていなかったり。軌道に乗るのはもう少し時間がかかりそうです。

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7



八ッ場大橋を往復してみます。

イメージ 8


まずは下流側。
堰堤の建設現場は直接は見えませんが、いくつもの巨大なクレーンが稼働しているところを見ることができます。

イメージ 9

イメージ 10


下を見ると、渓谷の姿は跡形もなく、土がむき出しの土地が続きます。
砂や石を運ぶベルトコンベアが引かれています。
吾妻川を渡るところは旧吾妻線の鉄橋を利用しているようです。

イメージ 11

イメージ 12



橋を渡り終えて川原畑地区に到着。折り返します。

イメージ 13


上流側も同じような感じです。
土むき出しの土地ですが、吾妻川を渡る鉄橋や道路橋は残されています。
ベルトコンベアが吾妻線廃線跡に作られているのも同じ。

イメージ 14

イメージ 15

イメージ 16



駅の方に戻る途中、川原湯神社の新しい社殿を見ました。
鎮守の森も古い社殿も失い、コンクリートで固められた斜面と砂防ダムに守られた神社。
この神社に神は宿ることができるでしょうか。

イメージ 17

イメージ 18



八ッ場ダムの貯水が始まれば、一変する風景。
そして、その風景とともに作られる新たなる川原湯の歴史。
そこには、過去からの断絶ではなく、思い出があってほしいと思います。

イメージ 19




↓よろしければクリックをお願いします。ささやかな励みになりますので。
blogramランキング参加中! ←クリックはこちら。