カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

訪城記 ~臼杵城~ 【2015.4.30】

4月30日に臼杵城に行きました。
この日は南九州で大雨が降っていて、臼杵の街も土砂降りでした。
カメラをかばいながら写真を撮りましたが、傘を差しながらだとどうもうまくいかなくて、汚い写真になってしまいました。
ご容赦願います。


臼杵城は1562年に大友宗麟によって丹生島という島に築かれた城が前身です。
当時の丹生島は周囲を断崖で囲まれ、干潮時にのみ陸地と砂州でつながるという天然の要害だったそうです。
現在は周囲の海は埋め立てられたため、平地の小山に築かれた平山城のような姿になってしまっています。
しかし、臼杵駅から歩いて5分ほどで行きつく「城山」は断崖絶壁…コンクリートで固められているのが興ざめですが、要害であることがわかります。

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大手口から城を望みます。
鳥居を正面に見て右が畳櫓、正面の上の方に見えるのが二の丸への入口に当たる大門櫓、左の櫓台が時鐘櫓跡です。

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鳥居をくぐって入城。
岩盤を削った登城路が珍しいです。ただ、有事には石でふさいでしまえばかなりの防御力を発揮しそう。
ところどころ横穴を石垣でふさいでいます。これは当時のものでしょうか?

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そして畳櫓。現存の建物です。
下見板張の飾り気のない重箱櫓です。臼杵城の櫓は重箱櫓が多かったようです。

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そして二の丸大門櫓。小さな二階門です。

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時鐘櫓は先ほどの岩盤くり抜き通路を見下ろす位置にあります。
大手口の防御の要になる位置です。

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本丸との間は空堀で仕切られています。
桝形になっていたようですが、片側の石垣が失われており、平入りの虎口になってしまっています。
左を見ると天守台。横矢がかかるようになっています。ただ、天守台の石垣が低すぎるように思います。崩れてしまったのでしょうか?

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(3枚目は天守台から本丸虎口の土橋をみたところです)

そして、搦め手にあたる卯寅口。当時は直接海につながっており、いざという時の脱出口として使うことを想定していたようです。
卯寅口門脇櫓が現存しています。切妻の素朴な意匠ですが、土台の岩盤の形状に合わせて意外に複雑な形をしています。この櫓も断崖絶壁のすさまじいところに建てられています。

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このあと、フェリーで八幡浜にわたりました。
大雨になったので、欠航するかもと心配しましたが、定時運行。
ありがたいことです。


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