三河湾に浮かぶ篠島は日間賀島、佐久島と合わせて「三河湾三島」または「愛知三島」と呼ばれています。
知多半島、渥美半島から10kmと近く、特に行政上は南知多町に属することから、河和港との間に高速船が10往復、師崎港とはフェリーが6往復運航されています。
一方、渥美半島との間は高速船が2~3往復のみ。名鉄グループの名鉄海上観光船㈱が運行しています。
鳥羽から伊良湖へフェリーで渡り、伊良湖15:05発の高速船に乗り継ぎます。
乗客は10人ほどでしょうか。
30分ほどで篠島到着。
最終の高速船まで2時間ほどあるので、島内を散策します。
まず目に入るのは、巨大な篠島漁港と漁船、そして風になびく大漁旗です。
島民には漁業従事者が多く、シラス漁が有名。また最近はフグの産地として有名になっているようです。
海岸沿いからなかにはいると、狭い路地が複雑に入り組み、迷路の雰囲気。
東岸に抜ける途中には神明神社がありました。
創建の時期はよくわからないみたいですが、771年、伊勢神宮から土之宮三座を勧請して伊勢土之宮と称したというのが由緒として確かなようです。
伊勢神宮参拝の前に御贄所と定められて以来、島で採れた鯛の塩づけを伊勢神宮へ奉納する伝統が今も続いています。
かつては、伊勢神宮参拝前に篠島にわたりこの神社を参拝する、もしくは二見浦から篠島を遥拝するという習慣がありました。
伊勢神宮の式年遷宮の際にでた古材を用いて社殿を建て替えるという伝統が残り、最近は、2013年の式年遷宮後2015年に建て替えられています。
新明神社の前を抜けると、砂浜が広がります。
サンサンビーチと名付けられた篠島海水浴場です。
シーズンには1万人を超える海水浴が訪れるとのことで、海岸沿いには民宿やホテルが並び、リゾートの雰囲気。
ビーチの南端から斜面を登ります。
尾根を越えた先には篠島小学校、中学校。
篠島は、名古屋城の採石場として利用されました。楔の跡が残る「清正の枕石」が観光名所になっています。時間の都合で割愛しましたが、小中学校の敷地を抜けるように遊歩道があるとのことです。
そして、最後の目的地、歌碑公園展望台。
さえぎるもののない海原に沈む夕日は「日本の夕陽百選」にも選定された絶景です。
この日の日の入は16:58。ただ、水平線付近がもやっているので、10分ほど前に太陽は隠れてしまいました。
早足で港に戻ります。
google mapを頼りに、尾根伝いの道を進みます。
街灯などなにもありません。完全に暗くなったら迷ってしまうところでした。
細い路地を進みます。
どこを歩いているのかよくわからないまま、地図を頼りに進むと、いきなり見覚えのある風景が広がりました。
神明神社につながる路地です。
狐につままれたような感じでした。
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