カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

九州最後の炭鉱、池島 ①

神浦城を出て、フェリーターミナルに来ました。
フェリーの出航は10:30。まだ時間があるため、閑散としています。

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出航30分くらい前から徐々に人が集まりだしました。
10:15位に入港。少し遅れていたみたいです。
乗客100人弱と車数台を素早くのせて出航。ほぼ定刻でした。

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池島が徐々に近づいてきます。

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20分ほどの乗船で、池島港の湾口へ。
放置され錆びついた機材に建物。不思議な気持ちになります。
見えている設備は選炭場です。高低差を利用して効率よく選別が行われていました。
選別された石炭は貯炭場に集められていました。その後、ジブローターでかき集めてベルトコンベアに載せ、石炭船積み機(トリンマー)で船に積み込まれていました。

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池島港に着岸。スタッフの人が待っていて、導きの下、ゾロゾロと歩いていきます。

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「池島炭鉱さるく 坑内探検ツアー」に参加します。ぜんぶで50人ほど参加者がいました。
まずは、参加料金の徴収、映像の鑑賞、その後すぐに昼食になりました。

昼食は別料金で依頼できます。「炭鉱弁当」という名前で800円。家庭で作るような素朴なお弁当で、おいしかったです。

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昼食もそこそこに、坑道に入る準備をします。ヘルメットにヘッドランプをつけ、ランプ用のバッテリーを背負います。

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池島は、1952年に開発が始まった海底炭鉱です。
最新鋭の安全設備により大きな事故もなく、安定した出炭を続けましたが、海外炭にコスト面で太刀打ちできず(海外炭の3倍とのこと)、あえなく2001年に閉山となりました。
その後は、最新鋭の設備とノウハウを生かして、東南アジアを中心とした海外からの研修を受け入れていました。
研修の受け入れが終了した後は、このツアーのような観光がメインになりました。
最盛期には7776人を数えた人口も減り続け、神浦港にあった看板によれば、現在130人。
高齢者の世帯が多く、そのほとんどが年金生活者で生活保護世帯もいる、という説明がありました。


会議室を出て、ゾロゾロ歩いていきます。
煙突のある建物は発電所。島内の電気はもとより、淡水化プラントもありました。

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ここで石炭とボタの違いの説明。(石炭の方が軽い!)
その後、人車に乗り込みます。
人車はゆっくりと進みます。意外に太いレールが使われているのが印象的です。

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5分ほどの乗車で到着。ツアーに使用されている坑道は、閉山後に来ていた研修生が掘ったものとのことです。

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道具や機械の説明、発破の方法、石炭の堀り進め方、保安設備、暗闇体験などなど、内容は盛りだくさん。
坑道の事故としては火災と爆発が怖いので、使う道具も静電気や火花が出ないよう工夫されているのが興味深い。
右へ左へ歩き回りましたので、方向感覚がおかしくなりました。

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実際に使われていた斜坑。外の明かりが見えます。

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賞味1時間半ほどでしょうか。充実した内容に満足しました。
歩き回りましたので、足が疲れています。


この後はオプションの「島内散策ツアー」に参加します。



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