カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

訪城記 ~滝山城~ 【2019.1.19】

「日本中世城郭の最高傑作」ともいわれる滝山城に行ってきました。
杉山城の時のように、『リアルぽちっと滝山城』というイベントに参加させてもらいました。

が、朝っぱらから痛恨のミス!!
カメラを忘れました。
気づいたのは新宿で京王に乗り換えるとき。引き返す時間はありません。

滝山城へは京王八王子駅のバス停から西東京バスで20分ほど。
バス停で西股先生と邂逅。当方の到着が早すぎたみたいです。


滝山城址下」のバス停で降りたときには、集合時間まで30分以上あります。
その間、少し、城跡を散歩することにしました。

目の前に現れた巨大な横堀と土塁。
ひとり「すげー、すげー」とつぶやきながら歩きました。はた目から見ればかなり怪しい人、通報されてもおかしくありません。
つくづくカメラを忘れたことが悔やまれます。スマホで撮影して気を紛らわせました。

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3



今回のイベントは座学と実地の2部構成。
座学があるのは、やんごとなき大人の事情とのこと。大人というのは面倒くさいものですな。

昼食後、実地に入ります。


以下は、私の備忘録です。

・経年により堀は埋まり、土塁は崩れている。堀底は1~2m深く、土塁は1mほど高かったはず。
・曲輪の名前に人の名前がついていることがあるが、ほとんど伝承で不確かなもの。また、人の名前がついていてもそこに住んでいたわけではなく、管理を任されていたというというほどの意味である。
・車や重機が入れるよう道路を整備した関係で、遺構が改変されているので注意。
(当時の通路をロープで表示してくれたのがとても分かりやすかったです。カメラを持っていないのが…)
・樹木の伐採や下草の刈り取りなど整備されているが、やりすぎ。最近崩れてしまったところも多い。
・中の丸の南側、二の丸に面したところは地山に盛土していることが発掘調査の結果わかった。
・本丸の桝形は石畳になっていた。排水溝が設けられているので、本丸内には大きな屋根を持つ建物が建っていたと思われる。本丸は二段に分かれているが、表向と奥向で使い分けていたのではないか。
滝山城は堀切を使用せず、堀切を作れるところでも、徹底的に横堀を回そうといている。
・横堀は必ず反対側に道ができる。戦いになった時にはその道を駆け引きに利用する思想がある。
・この思想は、杉山城や八王子城と同じ。杉山城→滝山城八王子城山中城という変遷を読み取ることができるのではないか。
・尾根筋の一番細いところに堀切を設けるのではなく、そこを通る敵が渋滞したところに集中砲火を浴びせることができるようなところに曲輪を作っている。
・各馬出と丸馬出は、発生過程が違う。しかし、結果的に同じような役割を持つことになった。
滝山城の横堀には障子がないが、発掘すれば出てくる可能性あり。
などなど。


こういうイベントに参加すると、自分には見えていないものが見えるのでとても面白いです。
(自分の視野の狭さに愕然としますが)

最後になりましたが、素人の質問にも丁寧に説明していただいた西股総生先生と幹事のいなもとかおりさんに感謝します。
ありがとうございました。


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