カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

『竜馬がゆく』

日本人は坂本龍馬が好きだ。
日本全国に数多の銅像が建てられ、所縁の地は全国におよぶ。
関連する図書は数知れず、小説やドラマに取り上げられることも多い。
でも、
「本当の龍馬が…」とか「史実では…」とか「龍馬の新たな一面が…」とか言われるとなんだか違和感を持ってしまう。

だから私は『竜馬がゆく』を読む。
その行動力、胆力、愛嬌…そのすべてが漢の理想形のように思える。
そう、私は「坂本竜馬」が好きなのだ。

大政奉還から1ヵ月後、坂本龍馬中岡慎太郎とともに京都の近江屋で死ぬ。
そして、全8巻にも及んだ物語はこの言葉によって締めくくられる。


 天に意思がある。
 としか、この若者の場合、おもえない。
 天が、この国の歴史の混乱を収拾するためにこの若者を地上にくだし、その使命がおわったとき惜しげもなく天へ召しかえした。
 この夜、京の天は雨気が満ち、星がない。
 しかし、時代は旋回している。若者はその歴史の扉をその手で押し、そして未来へ押しあけた。


司馬遼太郎竜馬がゆく(1)~(8)』(文春文庫、1975年)
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