カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

『原発のコスト―エネルギー転換への視点』

原子力発電は安くないのではないか? というのは、実はけっこう昔から言われていたことであるように思います。 ただ、原子力で作られた電力を使うことが日常になり、大きなトラブルもなく、電気料金も高くないという状況ではこの問題はそれほど重要なことで…

『竜馬がゆく』

日本人は坂本龍馬が好きだ。 日本全国に数多の銅像が建てられ、所縁の地は全国におよぶ。 関連する図書は数知れず、小説やドラマに取り上げられることも多い。 でも、 「本当の龍馬が…」とか「史実では…」とか「龍馬の新たな一面が…」とか言われるとなんだか…

『楽しき熱帯』

私自身が昆虫にのめりこんだ経験がないため、この本に書かれている内容の深いところが理解できません。 ただ、以下に引用する文章が妙に気になったので記録しておきたいと思います。 「ジョン・C・クリッチャーというアメリカの学者が書いた『熱帯雨林の生態…

『阿佐ヶ谷ラプソディ』

阿佐ヶ谷には親戚の家があるため年に数回行く機会があります。 この本の中には知っている場所がいくつも出てきましたので、とても面白く読めました。 中央線沿線には独特の「文化」があるといわれますが、私のはその深いところは分かりません。 ただ、こうい…

『あの戦争から遠く離れて 私につながる歴史をたどる旅』

あのときの戦争というのはもはや「歴史」でしかなく 歴史特有の甘酸っぱいような感覚を醸すようになってきてしまっていますが、 それでも、あの戦争が数々の悲劇を引き起こしてしまったのは事実。 中国残留孤児の問題もそのひとつ。 そして、御存命の方もい…

『新書 沖縄読本』

沖縄には漠然とした憧れのようなものがあります。 青い海、白い砂、独特な文化があり、人々は優しく穏やかで… でもそこには私たちと同じように日々の営みがあるわけで、理想郷のように思うというのは部外者の身勝手な思い込みに過ぎません。 そんなことを考…

『謎解きはディナーのあとで』

設定が秀逸。 設定を聞いただけで面白さが確約された感じがします。 実際、本屋大賞にも選ばれたのだからさぞかし… と、思って読み始めましたが、期待ほどではなかったというのが正直なところ。 設定の面白さに文章がついていけていないという感じがしました…

『神、この人間的なもの―宗教をめぐる精神科医の対話』

自分は無宗教です。 というよりは、いままで宗教にふれたこともないですし、その必要性を感じてこなかったというのが正確かもしれません。 うちは分家なので家の宗派というのも意識したことありませんし。 そんなわけで、この本の内容は個人的にとても納得で…

『人が人を裁くということ』

裁判員制度が始まってもうすぐ4年になります。 この間、様々な面で論考が加えられてきましたが この本のような視点での議論はあまり見たことがありません。 そして、避けて通れない根本にかかわる議論です。 制度自体は今でも賛否両論ですが、 どちらの立場…