カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

【長期拡散連載】JR全線完乗への道⑤

去年の夏、北海道に行って来ました。
北海道で残していた3路線に乗るためです。
帰りは新青森から新幹線にしたので、結果として一気に4路線も消化するという、2泊3日にしてはかなり効率の良い旅になりました。


8月10日、羽田からANAで新千歳へ。
いくら鉄道好きでも片道は飛行機にしないと行程がきついですから・・・ね。
新千歳に着いたのは9時半過ぎ。すぐに新千歳空港から電車に乗って南千歳に行きました。
接続良く、10:37発の新夕張普通列車に乗り継ぎできました。
石勝線というと特急で駆け抜けたことしかなかったので、普通列車というのはかなり新鮮。途中の信号所での特急待ち合わせ、各駅にあるスノーシェルターの構造などが分かって飽きません。窓を開けて風に吹かれて、11:48新夕張着。

イメージ 1

イメージ 2


乗り継いだ夕張行は12:00ちょうど発。車内は座席がうまり結構混雑している感じ。おまけに観光客ばかりが目に付きます。地元の人はあまりいない感じ。ま、最近のローカル線では珍しくない光景ですが。
発車を待っていると突如スズメバチが車内に入ってきました。すると、運転手が殺虫剤のスプレーを持って現れ一吹き。このあたりでは珍しくないのかもしれません。

イメージ 3


列車は谷を少しずつ登ってきます。それほど勾配はきつくない感じです。
途中の清水沢は重厚な駅舎が残っています。ただ、側線は全てはがされ、駅舎もその大きな体をもてあましているようです。
そして終点の夕張は簡素な片面ホームの駅。線路の突き当たりに瀟洒な駅舎が建てられています。
駅前に活気はありません。というか駅前らしさがありません。もっとも、炭鉱がなくなったあと夕張駅は2度も移転していますのでそれも仕方の無いことです。つまり今の駅は3代目。

イメージ 4

イメージ 5


夕張は不思議な雰囲気でした。古くて薄汚れた建物と妙に綺麗で新しい建物が混在しています。しかしながら人々の気配が著しく希薄です。
通常、新しいものがあるというのは街の活気の証明ですが、夕張はそうではありません。
炭鉱閉鎖後、観光開発を積極的に行った夕張。その結果財政破綻をきたしたというのはあまりにもわかりやすい周知の事実。
はっきりいって箱モノだけでは人はやってきません。あたりまえですよね。
何を求めて人々はやってくるのか?そこを突き詰めが甘かったとしか言いようがありません。
じゃ何? たぶん石炭とメロンって言うことになるんだと思いますが・・・

夕張は8分の滞在ですぐに折り返しました。
この列車は千歳行なのでそのまま乗っていても良かったのですが、どうしても眠気には勝てず、新夕張スーパーとかちに乗り換えました。
自由席は結構混んでいましたが、何とか座れたので、そのまま爆酔。札幌に着くまで何も覚えていません。
札幌着は14:01。
すぐに札幌ドームに行って、サッカー日本代表の日韓戦を観戦。
そのまま時計台近くのホテルに泊まりました。

イメージ 6



8月11日は札幌8:25発のスーパーカムイでスタート。深川着は9:27。
少し時間が合ったので深川の街を散策、とはいっても見るべきものは何もありません。仕方ないので石狩川まで歩いていって川を見てきました。
どうでもいいことですが、途中で寺を3件も見ました。やたらと寺院の多い街のようです。

イメージ 7


時間をどうにかつぶして、11:08発の留萌行に乗り込みました。
キハ54の単行。それでもボックス席を1人で占領できたので、乗車率はあまりよくありません。
札沼線が合流していた石狩沼田。NHKの「すずらん」のロケ地であった恵比島。車窓にやたらと白い花が目立つのですが、ソバでしょうか?
留萌本線にはあまり峠越えのイメージはありませんが、それでも山をひとつ越えて、駆け下ると留萌です。

イメージ 8


留萌で増毛行に乗換えました。駅を出るとすぐに左に曲がって日本海沿いを進みます。
やはり集落は海沿いに発達するものなのか、人家が途切れなく続きます。
それに呼応して駅の数も多いです。とはいっても多くが国鉄時代に仮乗降場として設置されたものですので、駅としては非常に簡素なもの。ホームは板張りで1両分しかありません。
もちろん乗り降りも殆どありません。
右手に港が見えて、終点の増毛。

イメージ 9

イメージ 10


一時期「半家→増毛」なんていう乗車券が人気になったとか、ならないとか、そんなことありましたよね?
増毛でもすぐに折り返し。景色が巻き戻されて深川着。

深川からはスーパーカムイすずらんと乗り継いで室蘭を目指します。
苫小牧から先の直線区間を快調に飛ばして、東室蘭からは普通列車に変身し、終点の室蘭は 着。
ついたとたんに携帯に仕事の電話が・・・。北海道を完乗したという感慨は一切感じませんでした。

イメージ 11


折りしも夕暮れ時、天気もいいので地球岬へ行ってみることにしました。バスがでたばかりだったので、タクシーで。公共交通機関を使用することをモットーとしている私にとっては珍しいことです。
地球岬の「地球」はアイヌ語が転訛したもの。でも少し高台にあって海に開けた景観はまさに地球の丸さを実感させてくれます。
でも、少し冷静になってみると、地球岬は南に突き出た岬なので、西側は陸地になっています・・・夕陽をみるには最適ではありませんね。

イメージ 12


陽がほとんどなくなってから、地球岬を後にしました。歩いて母恋駅へ向かいます。
途中の道は街灯がなくて真っ暗。人っ子ひとりいません。なんだか恐ろしくなってきます。
それでも街中に入って、突き当たりに母恋駅。
「母恋めし」という駅弁でで非常に有名になりましたが、駅自体は非常に閑散としたもの。日が暮れるとなおさらです。
母恋から普通列車で、この日は東室蘭泊。

イメージ 13



8月12日はまず東室蘭からスーパー北斗で函館へ。
五稜郭摩周丸を見学してスーパー白鳥に乗り継ぎ、新青森からは未乗の東北新幹線に乗り継ぎ。
新青森18:28発のはやて180号に乗りました。
盛岡まで各駅停車だったのと、盛岡でこまち併結のための停車(なんと11分!)、震災による徐行があって、大宮まで4時間弱かかりました。

イメージ 14

イメージ 15



これにより残ったのは、山陰本線仙崎支線九州新幹線指宿枕崎線の3路線になりました。
先が見えた感じです。
達成の地は仙崎よりも枕崎のほうが良い気がしますが、どうなりますかね・・・


乗車区間:石勝線(新夕張~夕張)
     留萌本線(深川~増毛)
     室蘭本線東室蘭~室蘭)
     東北新幹線(八戸~新青森
乗車キロ:171.7km
進捗率:98.10%
残り区間:3区間(378.9km)