調布 (京王電鉄)
2012年に地下化された当駅ですが、この写真は地上駅時代に撮影したものです。
現在は上下線が重層化され、下り方にシーサスがあるため、京王線と相模原線の接続だけではなく、各線の緩急接続も行われていますが、
当時は、京王線の下りと相模原線の上りが平面交差し、2面4線でありながら相模原線が入線できるのは1番線と3番線に限定されているなど、運転上の隘路になっていました。
開業当時は多摩ニュータウンの人口も少なく、原野を走っているような相模原線でしたが、輸送人員が急増し京王線と並ぶ幹線に成長しました。
結果、笹塚~調布の輸送力がひっ迫し、問題になっています。特に朝ラッシュ時は列車が詰まり、ノロノロ運転になってしまうこともしばしば。列車が団子状態になっている光景はおなじみになっています。
抜本的な対策として複々線化が挙げられますが、かなり昔から計画されてはいるもののなかなか具体化しません。八幡山駅は高架化の際に複々線化を見据えた構造になりましたが、その前後の区間で現在進んでいる立体交差化工事は複線のままで進められています。
一応、都市計画上は地下に急行線を設置することになっているようですが、一方で「複々線化断念」という報道を見たような記憶もあります。少子高齢化が進み、将来は利用客数の減少が見込まれることを考えると、実現の可能性は限りなくゼロに近いと思います。
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