去年の7月に行った、松戸市にある小川樋門は、暴れ川として有名だった坂川の治水の為に明治時代に造られた施設です。
おなじような目的で造られた設備がもうひとつ、松戸市内に残っていますので、昨日行ってみました。
おなじような目的で造られた設備がもうひとつ、松戸市内に残っていますので、昨日行ってみました。
現在は水閘としては使用されていませんが、道路橋の土台として今も機能しています。100年以上も維持されているという事実に、当時の技術と施工の確かさが感じられます。
2004年に「土木学会選奨土木遺産」、2007年に「近代化産業遺産」に認定されました。
柳原水閘は、坂川が江戸川に合流する、旧坂川流路にあります。江戸川の支川である坂川は排水が悪く、かつては大雨が降ると江戸川の水が逆流し、坂川流域の水田に大きな被害をもたらしていました。これを防ぐために建築された樋門です。樋門とは、用水流入や内水排除のため堤防を貫通して設置される暗渠(地中に埋設されたパイプ)です。
明治37年(1904)に坂川普通水利組合によって設けられました。柳原水閘のようなレンガ造りの樋門は、築かれた時代が明治中期から大正後期までの20~30年間程度であることから現存するものが少なく、柳原水閘ほどの大規模なものになると、非常に珍しい例となります。
4連アーチの樋門を持ち、下流部にゲートがついています。アーチは欠円アーチであり、幅2.15m、高さ3.01mとなっています。アーチ部分には大きさの違う石が用いられており、明治時代のレンガ積み工法を伝える貴重な建造物です。手賀沼の干拓に取り組んだ土木技師の井上二郎によって設計されました。
ここからは矢切駅が近いです。歩いて15分ほどでしょうか?