カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

閘門橋

水元公園を抜けると見えてくる由緒ありげなレンガ積みのアーチ橋、「閘門橋」というそうです。

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橋のたもとに案内板がありました。

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少し引用してみます。

閘門橋は、レンガ造アーチ橋としては、東京に現存する〇〇〇貴重な橋です。
橋名の閘門というのは、水位・水流・水量等の調整用の堰のことをいいます。
(中略)
現在の橋は、明治四十二年、弐郷半領用悪水路普通水利組合によって「弐郷半領猿又閘門」としてレンガ造アーチ橋がつくられました。

〇〇〇というのはおそらく、「唯一の」という文言が入っていたものと思います。
意図的に削ったようですので、現状都内唯一ではないらしいです。
あと、閘門という名前がついていますが、現代的な意味での「閘門」ではありません。役割としては「堰」、あるいは「樋門」と呼ぶ方が正確だと思います。
そして、現在は水門としての活用はされていませんので、単なる「橋」ということになります。


橋を渡ってみましょう。

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橋の欄干には謎の模様。中央部には橋の名前も掲げられています。
しかし、元々は堰として作られたものですので、道路橋としての活用は後年になってからのもの。
欄干も後からつけられたものではないでしょうか。

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中央にテラスのような構造を持っています。

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そのテラスから覗き込んで撮った写真をとりました。
上流側はテラスを挟んで南側は5連のアーチ、北側は1連のアーチです。

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アーチの両側に溝がありますが、堰板をこの溝に沿って落とし込んだとのことです。
ブロンズ像はその堰板を落とし込む作業をしている人を表現しており、後年の改修の際に取り付けられたものです。

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下流側は南側3連、北側1連のアーチです。
南側のアーチの数が異なっていますが、これは両側の2連が橋の中央部で4連にかわるためです。
とても珍しい構造だと思います。

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少し離れたところから橋の全景を見ます。
先ほどの、橋の中央部でアーチが変わるところも何となくわかるでしょうか。
緑に溶け込んだ古いレンガ積みが落ち着いた景観をつくっているのがよくわかります。

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都内には数少ない、貴重な明治の遺産。
このまま末永く保存、活用が図られますように。


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