カラフルな世界、モノクロの日常

鉄道、城、サッカーなど、自分が興味を持っていることを思うがままに書いています。yahooブログ終了に伴い、はてなブログに引越ししてきました。

土浦ニューウェイ

土浦には気になるものがありました。
常磐線に乗っていると土浦駅を過ぎたところでオーバーパスする高架橋、地図を見ると土浦市内を東西に横断して国道6号線土浦バイパスの方まで延びています。
調べてみると、土浦高架橋、通称「土浦ニューウェイ」というらしいです。
昭和60年国際科学技術博覧会(つくば科学万博)の開催を見据えて、新交通システムを整備するという計画の一環でつくられたものとのこと。
結局、新交通システムは未成に終わり、現在は2車線の道路として使用されています。


土浦城から駅に戻る途中、ちょこっと寄り道します。

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土浦駅からバスに乗るとひとつ目の停留所、川口町の前あたりは高架橋の下に広い空間が確保されています。
出自を知っていればこそかもしれませんが、モノレールや新交通システムの駅によくありそうな雰囲気を感じます。

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高架橋にのぼる階段があります。
ちなみに、エスカレーターもありますが停止中。

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高架橋上にはバス停がありました。
時刻表を見ると1日1本しか停まりません。

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しかも、通り過ぎる車もまばらです。
駅裏である土浦駅東口直結で、土浦市街中心部を素通りしてしまうため、使い勝手がよくないのが原因でしょうか?

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ここから常磐線の線路にぶつかるところまでは、高架橋に沿って「MALL505」というショッピング施設があります。
小さな商店がいくつも連なる、商店街のような活気のある空間を目指したのでしょうが・・・
実態は、半分以上が空き店舗になっている感じです。土曜日の昼間にもかかわらず人影もまばらです。

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常磐線の線路を高架橋が越えていきます。

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駐車場の中を突っ切り、緩やかな下り坂で地上に降りてきます。

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ペデストリアンデッキから見た高架橋への入口部分です。
道路にしては緩やかな勾配です。軌道系交通機関も容易に走れそうな感じなので、このあたりが元の計画の名残でしょうか?
そういえば、これまで見てきた橋脚や桁も、道路橋としてはかなり立派でゴツく作られている印象を受けました。

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都会のエアポケットみたいなこの道路ですが、花火大会の時に臨時バスのルートに使われるなど、それなりに役には立っているみたいです。
しかし、かなり大規模でお金がかかっている設備ですので、もっと良い生かし方が考えられないかな、と思いました。

土浦の市街地を高架橋で抜け、つくば側も4車線以上の広い道路につながっていますので、
LRTや名古屋にあるような基幹バスやガイドウェイバスとして整備すれば安定して大量輸送が可能な輸送機関を整備することができそうです。
しかし、つくばエクスプレスが開業し、つくばと東京都心が直結している現在、土浦とつくばの結びつきも相対的に薄れたでしょうから、そのような交通機関を整備する必然性は乏しくなっているとも思います。
でも、他に使えそうなアイディアも思い浮かびませんし・・・

当分、このままにしておくしかないですか、ね。



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