訪城記 ～品川台場～ 【2015.5.9】

ゆりかもめをお台場海浜公園駅で降りて
喧騒とは逆の方、海浜公園の方に向かいます。
この日は雨が降る予報だったので、人工の砂浜も人影はまばら。

駅から遠くなるほどにさらに人は少なくなり、
やがて第三台場につながる砂州へ。
並木道が良い感じです。

そして第三台場への入口。
切込ハギの石垣が見事です。
階段を昇って石垣を越えます。

内部は分厚い土塁に守られたすり鉢状になっています。
火薬を扱うという危険性に加え、当然ながら外部の砲撃に耐えなければいけませんので、これだけの土塁が必要なのでしょう。
斜面は一面笹で覆われています。

すり鉢の底に降りてみました。
中央には陣屋の跡があります。
礎石が置いてありますが、これは当時のものでしょうか？
そしてそのひとつひとつがかなり高い。これが本当だとしたら相当高床の建物ということになってしまいますが…

弾薬庫の跡です。
分厚い土塁の中にあります。

反対側の斜面を登ると目の前にはお台場フジテレビが見えます。
手前の砲台は当時のものではないとのことです。

さらに西側に回り込みます。
目の前には第六台場。現在は立ち入り禁止になっており、東京湾内で数少ない野鳥の住処になっているそうです。

そして、船着き場の跡。
周囲の土塁の中でここだけが途切れています。

だんだん雲行きが怪しくなってきたので
そそくさと駅に戻りました。

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